BEASTARS 22巻 堂々完結! 感想

昼ドラ風味の武闘派ズートピアこと

Beastars

がついに完結しました。板垣巴留先生、今まで楽しませてくれてありがとうございました!

まったく違う個性を持つ草食獣、肉食獣、その他もろもろ生き物全部を擬人化することで、世界の中での自分の立ち位置、つまり

アイデンティティー

の問題が色濃く映し出される世界での、

青春物語

がどんな結末を迎えるのか楽しみにしていました。



以下ネタバレ








レゴシとルイの個人的な問題がある程度解決した後、メロンの問題が出てきた時に、作品の結末は決まっていたのかなという気がします。メロンは異物なのか、メロンは不幸なのか、結局、

それを決めるのは自分自身

という感じの印象でした。レゴシは、メロンが自分自身を認められるような世界を作る=自分の将来できるかもしれないハルとの子どもが生きやすい世界を作りたい。ということでブレずにやり切りました。Beastarになるかと思ったら、一般人のままなのですね。これは、新世界では誰もがBeastarということですかね。ルイは財閥のために自分の想いは封印した形ですが、アズキとうまくやっていってる感じですね。ジュノが芸能人にでもなって売れっ子になって、再チャレンジしてくる予感も。ハルは、後半はレゴシに完落ちしていましたが、

どんどん大きくなるレゴシと対等でいたい

というわがままというか嫉妬というかなんとも女の子らしい感情を抱えたまま全力でそれをぶつける形でプロポーズしてきましたね。でも即離婚宣言って、その発想はなかった(笑)。作品としては、それぞれ抱えていたものは乗り越え、

異種族交流はまだ問題だらけだけど、堂々と好なように好きな相手と生きる

という形で完結しました。

理性よりも生き物の本能に従う

流れで、いかにも獣たちの物語の結末にふさわしいものだったのではないかと思います。人とは理性、動物とは本能という対比の間に存在した獣たちは、前よりも少し理性的な新世界で、本能のままに生きていく感じですね。サグワンさんばりに、やっぱ寂しいから戻ってきちゃいたくなる素敵でスリリングな世界でした。

アニメの2期も始まり、まだまだ終わらないBerastarsワールド、おすすめです!板垣巴留先生の次回作も期待しています。

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