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フロリアン クラール展を見てきた

わたしは別に美術について詳しいわけでもないし、芸術家肌というわけでもない。けれども画でも立体でも美術作品を見るのは好きだし、美術館という場所がなんか好きだ。

というわけで車を一時間ほど飛ばして富山県入善町にある「発電所美術館」でやっているフロリアンクラール展というものを見てきた。ちなみにこの発電所美術館、廃棄される水力発電所をそのまま再利用して美術館に仕立てたもので、別に発電所の歴史だとかの展示は行っていない。ただ、館内に発電機だとか操作盤だとかがそのまま置いてあるので、ふしぎな感じだ。

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私はぶっちゃけポスターを見て興味を持ったので、フロリアン クラールを知らなかった。どうやらドイツ出身の現代美術作家らしい。

現地制作された巨大な構造物と至る所に設置された断片的な作品が、音響や照明などの舞台装置や映像、音楽によって融合する壮大なインスタレーション作品は、その作品の中に観客が入り込み体感できる場でもあります。目だけでなく五感で感じることができる作品をぜひご覧ください。

今回の展示、なんと写真撮影OK(フラッシュはダメ)でSNS拡散OKというものだったので、いくつか写真を撮らせてもらった。いくつか、というか、この美術館は広いフロアが1つドーンとあってあとは踊り場みたいなのがあるだけなので、作品数もそんなになかったのだが。

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そんな1つドーンとあるフロアにはなにやら木材の骨組みめいた巨大な構造物。実際フロア部分はこれだけで埋まっているくらいだ。

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また、何やら赤黒い光があやしいトンネル。これは中を通ることができ、体重で通路のスイッチが押されて光が白く、全体的に一気に明るくなる。

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あと芸術家のアトリエをミニチュア化したような展示がおもしろかった。中を見るには側面解放部からのぞき込むしかないのだが、その状態を写真で見てみると非現実感がすごい。

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なお、この芸術家の本領は音楽や映像を組み合わせた作品らしく、館内にも数か所で別々の作品が上映されていた。ふつうの液晶ディスプレイで上映されているもの、ミニチュアのシアターのような状態で上映されているものがあったが、中でも面白いと思ったのが円形のスクリーンに表示されていたものだ。

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このスクリーンはどうやら発電所時代に外部と繋がった状態で使用されていた壁面の大型パイプをそのまま再利用し、パイプの数メートル先が円形スクリーンとしたもののようだ。そして上映されている映像作品はこの美術館向けに作成したらしく、映像の舞台になっている場所が美術館館内であり、このスクリーン用に円形に収まるように映像を作ってあった。作品自体も7パートくらいに分割された短編映像集のようなもので、音楽も相まって幻想的だったり楽しげだったり、椅子が飛んだりしていた。

一通り見て回ったあとは館外にある展望台に上ってみたり、喫茶店で名産のリンゴジュースをいただいたりしてから帰った。

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イイ感じに気分のリフレッシュになったが、帰ってから測ると微熱があったので体調のリフレッシュにはならなかったようだ。ざんねん。

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