決算書をみてみよう!
税金の基本的な仕組みが個人と法人では違ってくるとお話ししました。
法人で物件を購入していった方が税務マネージメントは柔軟に行うことができるというお話しもしました。
でももっと重要な法人のメリットは、次の2つの観点からです。
・規模を大きくしたいなら法人
・高い所得を目指すなら法人
個人の税金はいわゆる累進課税になっています。所得が大きいと税率も上がるんですね。
だから、規模を大きくして高い所得を目指すなら、法人税率の方が有利になるんです。
あと、個人で買うと融資も個人で受けるわけです。
高い個人属性であっても、融資の限度額に達してしまうとそこからの規模拡大は難しくなります。
法人であれば、毎期決算処理をして決算書を作成するわけですが、これの内容次第ではある意味無限に規模拡大が出来るようになります。
では法人を設立して、1つ目の物件を購入したとすると、購入直後の決算書はどんな感じになるのでしょう?
おそらくは、純資産がマイナスからのスタートになると思います。
物件購入時にはいろいろなコストがかかります。
法人設立時に資本金を相当積まないと純資産はマイナスになるわけです。
スタートから純資産がマイナスの法人に、なぜ銀行はお金を貸すのか?
これは、新規法人がその代表者個人の資産背景と合わせて評価されているからです。
法人で物件を買っても、はじめは代表者個人とセットで考えられているってことなんですね。
では、物件購入1年後の決算書はどうなっていくのでしょう?
おそらくは、1年間の利益分、純資産が増えているはずです。
但し、まだ純資産は大きくないでしょう。依然マイナスかもしれません。
事実上、代表者個人の資産から捻出された役員借入によってバランスしているという感じではないかと思います。
でも、こうやって少しずつ決算書の内容を改善していくわけです。
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