結局「好きなことを楽しみながら」が譲れない条件だった件。ヤッホーブルーイングの情シスにインタビュー
(この記事は2022年2月に書かれたものです)
みなさん、こんにちは!!
ヤッホーブルーイングのポスポス(弊社でのニックネーム)と申します。
ヤッホーブルーイングは、「ビールに味を!人生に幸せを!」をミッションに掲げ、“よなよなエール”をはじめとした様々なクラフトビールを製造販売している会社です。
私は、2021年の4月に新卒で入社し、同年12月からモチベーションブルワーズというユニットで人事・採用のお仕事をしています!
スタッフ"TT”にインタビュー
今回は、一般的な会社でいう情報システム部の「システム管制塔(通称:シス管)」というユニットで大活躍中の、「鳥取の奇跡」ことTT(弊社でのニックネーム)にお話を聞いてみたいと思います!
システムやシス管のこと、わからないことも多いのでインタビューできるのが楽しみです!!
――TT、よろしくお願いします!早速、普段どんなお仕事をしているか教えてください!
よろしくお願いします!
定型的な仕事と、非定型的な仕事とがあるので、まずは決まったお仕事から説明します。
定型業務は、シス管全体のお仕事の2〜3割くらいをユニットのメンバーで分担してやっている感じ。具体的には、社内からのIT関連問い合わせ対応、端末・ネットワークの管理をしています。いわゆる情報システム部なので、ちょっと地味かもね。
――地味かもしれないけど、すごく助かっていますよ!何でも答えてくれるイメージです。
そう、そうなんですよ。問い合わせ範囲はIT関連なら何でもシス管なので、結構範囲が広くて。例えば、カメラがつかないとか、関数を教えてほしいとか……。けど、窓口は入力フォームに一本化して、問合せ管理システムに自動連携しているので、対応はチームで分担してできるようになってます。
――そうなんですね!私もトラブルがあった時に半泣きでシス管に電話したら、TTにすごく優しく対応してもらえて嬉しかったです!ところで、非定型のお仕事は何をしているんですか?
あの時のポスポスは焦りすぎていて笑いました(笑)。
非定型のお仕事は、ひとことで言うと「IT企画」みたいな感じかな。会社の課題に対して、「テクノロジーを使ってこう解決しませんか」という企画を、立案から実行まで一貫して対応しています。ヤッホーでは「プロジェクト制」があるから、同じ課題感を持つスタッフと一緒に取り組んでいます。
――ヤッホーで働く上でプロジェクトは欠かせないですよね!前職でもそういったことをしていたんですか?
そうですね、結構ヤッホーに近い働き方でしたよ。
システム部の人とwebデザイナーの人とで開発チームを組んで、同じ課題に向けて打ち手を考えて実践していく感じだったので。
ヤッホーと前職の違いでいうと、課題だと思ったら自ら考えて改善していけるところかな。前の会社も入ろうと思えば入れたけど、部署によって領域が決まっていたので、そこから外れると基本的には入れないイメージでした。見えないナワバリみたいなのを感じていましたね。
どこにでも入れるフラットな社風はヤッホーのいいところだけど、色々なところに手を広げすぎると大変になっちゃうので、ポスポスも気を付けてね(笑)。
――ひえ~好奇心旺盛なので気を付けます……。ところで、具体的にどんなプロジェクトをしていたんですか?
よく聞いてくれました!!大きいもので言うと、各ユニットへRPA導入をしました。
入社前から、「中小企業に行ったらRPAは必要だろうな」って思って、色々情報収集していたんだよね。入社したら、シス管のUD(ユニットディレクター。弊社の管理職)がRPA導入したいと丁度考えていたタイミングだったので、一緒にやることになったんです。このプロジェクトでは、企画・導入はもちろん、導入後のサポートもしました。
――導入後のサポートって、うまく使えてるか確認したり、質問が来た時に対応するってことですか?
そうですね。それは勿論のこと、ツール導入の振り返りを導入先のユニットと一緒に実施して、その結果を全社に「シス管通信」として社内向けに発信もしました。
やりっぱなしにせず、継続した成長に取り組む「振り返り」の文化を浸透させるまでがサポートだと思っています。
また、RPAをはじめ、ITのことって、関わりがない人からしたら難しいことやってるイメージがついてしまうと思うんですけど、そう思ってほしくないんですよ。
色々な部署と課題解決していくことが必要なので、発信はセルフブランディング的な要素としてやった感じです。1つのユニットで成功した事例を知ることで、「自分たちの部署でも導入してみようか」という気持ちになってほしくて。結構反響がありましたよ。
――シス管通信、内容も興味深いし、単純に面白かったので隅から隅まで読んでしまいました!かなり手間がかかったんじゃないですか?
確かに、結構大変でした。でも、ITツールは使ってもらわないと意味がないと思ってるんです。課題を解決する「手段」としてITツールをうまく活用していく……これは、シス管のメンバーの共通認識なんですよ。
例えば、別のユニットのメンバーから「このツールを使いたいから導入してほしい!」という相談って、よくあるんです。そんな時、すぐにOKするんじゃなくて「何をするために使いたいんですか?」と聞く。
そうすると、よりよい手段を提案できるので、「ツール導入」が目的にならないんです。コミュニケーションをかなり密にとって、課題を解決したいメンバーと一緒に解決していく……すごくやりがいがあるし、楽しいです。
――そうなんですね!他の会社でもそういうことってありました?
う〜ん、ここまで他部署と密にやっていないところが多いと思います。システム部主導で「こういうツールが今流行しているから入れてみよう!」とか、事業部門主導でもさっき言ったような提案があると、とりあえず導入したりはそれなりにあるみたい。
こういうケースでは結局何も課題が解決されないので、導入後に誰も使ってくれない…なんてことも珍しくないです。
――確かに。ヤッホーで「誰も使っていないツール」って聞かないです!シス管のみなさんのおかげだったんですね。
話は変わりますが、ユニット外のプロジェクトについてはどうですか?
オンラインイベントの「〆宴」は、企画段階からイベントを運営しているチームが社内にプロジェクトメンバーを募集していたので、応募して参加しました。
あれはすごく楽しかったな~!誰でも興味のあるプロジェクトに手を挙げられるのは、ヤッホーならではですよね。
どこの会社も、大抵役割が決まってるんですよ。システムとイベントなんて真逆だから、絶対他の会社では体験できないと思います。
部署関係なく、自分がお客さんに向けて何かしたいと思ったら企画段階から携われるなんて!
企画もかなり自由にやらせてもらいました。枠だけ決まっていて、手段はお任せされて。お客さんに楽しんでもらえるのなら自由にどうぞ!というスタンスだったんです。またお客さんと一緒に乾杯したいですね~。
――すごく楽しそう!
話は変わりますが、普段は出社しているんですか?
基本的には御代田のオフィスに出社してお仕事しているけれど、今(記事執筆当時。2022年2月)は新型コロナウイルス感染予防として、社内のフェーズ管理に合わせて在宅にすることもあるので、結果としては出社・在宅半分ずつくらいです。
応募したときは、勤務地が「長野・東京」って書いてあったので、東京で働くつもりで応募していたんですよ。採用が進んでいっても、東京がいいと思っていて。
ただ、ほとんどの部署が長野にあるのと、チームで働くことを大事にしてる会社なので、できるだけ長野で仕事をしてほしいということだったんですよね。最終選考を受けて内定をもらったんですけど、かなり悩みました。年収も下がるし、長野に引っ越ししなきゃだし……。正直条件の面では全然合わなかったんです。
――そうだったんですね。条件が合わなかったのに、ヤッホーに決めた理由はなんでしょう?
勤務地って、自分にとって本当に大事なのか?東京で働きたいからって、自分のやりたいことを諦めていいのか?何度も自問自答を繰り返しました。システム関連で働いている人なら「リモートワークが当たり前」という価値観の人もいるし、遠くからでもできる仕事はあるのに、どうして長野に引っ越さなきゃいけないの?という人もいると思う。入社前の僕と同じように、条件でためらっている人もいるんじゃないでしょうか。
けど、最終的には、自分のやりたいことや、働き甲斐があるかどうかを大事にしたんです。ヤッホーでクラフトビールを日本中に広めていきたいと本気で思ったし、そこで働いている人や会社の文化の魅力も大きかった。単純にビール×ITだと、他の大きい会社もあるけど、それでもヤッホーブルーイングを受けたのは、会社自体が持つ雰囲気や魅力が、自分に合っていると感じたからです。
――そんな想いがあったんですね……!移住について、かなり悩んだとのことですが、長野県の暮らしは実際どうですか?
長野県の生活、めちゃくちゃ気に入ってエンジョイしてます!
通勤もしやすいし、働きやすい環境だと思いますよ。入社前は何度も「寒いから覚悟して」って言われたけど、個人的にはそうでもないです(笑)。
みんなビビらせてくるんだよね、「ウォッカ飲まないと寝れません」とか、「手がかじかむ」とか(笑)。
でも実際は冬でも雪はそんなに降らないし、すごく過ごしやすい。晴れの日が多いところもお気に入りです。
最近はアウトドアにハマってキャンプいったりスノボしたり温泉行ったり、長野超楽しんでます。
都会的な暮らしが好きな人は物足りないかもだけど、コロナじゃなければ軽井沢や東京のアクセスも良いので沢山行けると思います。
――ありがとうございます!!最後に、やりがいとこれを読んでくださった方に一言!
ヤッホーの文化として、「自ら考えて行動する」とか「フラットな組織で働く」っていうのがあります。
自分に合っていて、そういう働き方をしたいと思って入社しましたが、入社前とギャップを感じることはなく、お客さんや会社のために課題を自分で解決することができる環境で、そういうところにやりがいを感じています。
そして、インタビュー記事を読んで下さり、ありがとうございます!変わった会社ですけど、「ビール文化を広げたい」「仲間とチームで一緒に仕事がしたい」と思っている人にはものすごくフィットする会社だと思います。IT・情シスの仕事だけじゃなく、全社の課題にチャレンジできる土壌はあるので、狭い分野に閉じずに広い目線で働きたいと思ってる人にとっても、すごく良い会社だと思います。
でも、逆に「ずっとITのことだけ考えていたい、プログラミングを書いている時間が幸せ」という人には居心地が良くないかも知れません。けれど、「ITを武器にしながら事業課題を解決することが好き」という人にとっては活躍できる土壌なので!
入社されたら、是非一緒に冬キャンプで、寒い中焚火を眺めながらビール飲みましょう!(笑)
さいごに
インタビューは以上です!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
これを読んでくださった方に気持ちが伝わって、新しくヤッホーの仲間になりたいと思ってくれることを願っています!!
次回もぜひご覧ください。
おたのしみに!
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