なんちゃって留学 よもやま話17 ~Short trip スイスへの旅3
スイス3日目、最終日。もうディジョンへ戻らなければならない。乗り換え駅であるスイスの Lausanne ローザンヌに寄り道してみる。
ローザンヌのイメージ
行きは通り過ぎるだけだったが、せっかくなので、TGV乗り換え駅のローザンヌで駅を出て、少しだけ観光することにした。
ローザンヌ、と聞いてすぐに思い浮かぶのは、新人バレエダンサーの登竜門である「ローザンヌ国際バレエコンクール」。熊川哲也さんや吉田都さん、上野水香さんなど、日本人も多数賞をとっているし、必ず日本人ダンサーが参加しているので、見ていて楽しかった。以前は日本でもテレビ放映されていたけれど、今もやっているのだろうか?
それから、ここには国際オリンピック委員会の本部もある。ジュネーブと同様、国際機関が置かれているので、ローザンヌは国際都市というイメージだ。ただ、ピンポイントでここへ観光しに来ることはあまりないのではないだろうか。私も、ディジョン⇔ジュネーブの途中駅でなければ来なかったかもしれない。
ちなみに、訪問したのは日曜日だったので、お店が全くと言っていいほど開いていない。町中もほとんど人が歩いておらず、とても静かだ。まさに「安息日」という感じ。みんな家で静かに休んでいるのね。私たちの他に、観光客らしき人もほとんど見当たらない。
水の町 ローザンヌ
ひとまず、ローザンヌの大聖堂を目指すことにした。
道にはゴミが落ちておらず、清潔で、おそらく治安もいいのだろう。
ローザンヌは坂が多く、水が流れる町、という印象だ。いたるところに泉・噴水や、水が流れている石でできたモニュメントなどがあったりする。
途中の広場にて。金属の蛇口から絶えず水が流れ出ている。真ん中のモニュメントは木彫りで彩色されており、フランスとは違う雰囲気を醸し出していた。
とにかくひと気のない静かな坂道を、上ってゆく。
ローザンヌ大聖堂
そうこうしているうちに、大聖堂に到着した。どの教会もそうだが、物理的な大きさ、その存在感に圧倒される。白い岩石でできた大聖堂のファサードには緻密な彫刻が施されていて、おそらく、この一つ一つに宗教的なストーリーや、地元の歴史が刻まれているのだろう。
町にひと気はなかったが、さすがにこの大聖堂の中には観光客が結構いた。中に入り、屋上に上がると、ここから昨日とは違う表情のレマン湖が一望できる。いいお天気で、湖の向こう岸(フランス)もよく見える。
ちなみに、この対岸には、ミネラル・ウォーターで有名なエヴィアン・レ・バン Evian les bains がある。温泉療養地として昔から(ローマ時代から!)開けていたらしい。ヨーロッパの温泉地は、温泉プールに水着を着て入るのよね。フランスだと、スパ、という感じなのかも? 日本で想像する「温泉」の裸の付き合いとは、かなり趣が異なる。
※海外の温泉はこんな感じ。これはエビアンではなく、ブダペストのセーチェニ温泉。ここには行ってみたい!(Pixabayからの画像)
そういえば小学生の頃、アメリカ人たちと一緒にホテルに泊まりながら、数日キャンプをしたことがある。この時も、日本人以外みな水着を着て温泉の大浴場に現れた。もちろん子供も。「裸になるのが恥ずかしいんだ・・それにしても、変なの」と驚いたことを覚えている。
水着ではくつろぎ感が全くなくなってしまうような感じがして、日本人としてはありえないが、そもそも海外の温泉に、日本人の考える温泉の情緒を求めるのは間違いかもしれない。
おっと話がそれた。この眺めのいい場所から、向こうに見えるレマン湖をバックに記念撮影。しかし残念なことに光が飛んでしまい、全く湖が映っていなかった・・・。昔は映り具合をすぐに確認することができないから、こういう失敗は本当によくあった。
※本当は街並みの向こう側に、レマン湖が広がっているのです…(涙)
しばらくここで休憩してから、どうにか開いているお店を見つけて昼食をとる。しかし、ピザハットしか開いておらず・・・スイスなのにピザを食べるはめになってしまった。
ローザンヌ駅からディジョンに向かうTGVの発車時間が近づいてきたので、そろそろ駅に戻ろうか。それにしても、本当に人がいない。
今回はスイス旅行というよりもジュネーブ旅行だったが、フランスとは違う雰囲気を味わえて楽しかった。
次は「ハイジ」になれる旅をしに、ドイツ語圏まで行こう!
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