ナラティブの分断がミス・コミュニケーションを引き起こす可能性
ここでは、大学の発行する案内が見づらいよな…という、ぼんやりした課題についての考察をまとめ、それに対する仮設を立てた:学生は待っている姿勢だけじゃなくて、情報伝達のより良いかたちを職員と一緒につくれるのではないか?
▶大学のインフォメーションって、見るたびにテンションが下がるよね
ここ数日気になっただけでも3点ある。
自分はある程度予備知識があるから良いものの、新入生の方々にとっては、かなりまとまっていなくて見づらいインフォメーションだと感じる。
「まとまっていない」というのは、1枚の中にその情報がまとまっているかどうかだけでなく、その情報に関連した他の情報との関係もまとまっていないと、その情報単体では機能しないことがあるよね……。
1. 藝大のホームページで公開されている
GoogleClassroomの手引き
(引用元:藝大公式HPのNEWS内ページ)
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2. 藝大アカウントパスワードに関するガイド
(引用元:藝大IT-TIPS)
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3. めっちゃ丁寧に描いてくれてるけど
学生の大半は読まないであろうメール文面による案内
※公開してよいかわからなかったため保留。(いまデータポリシーを勉強中です)
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※上記3点につきましては、その資料そのものの批判のためではなく、あくまで、今回わたしが感じたこの事態をとりまく大きな課題の輪郭を掴むための一要素としてお借りする形になります。わたしもこの課題に取り組む立場ゆえの、わたし自身の現状の理解を元にしているとご認識ください。
▶ただ、つくり手のナラティブに立つと……
事務職員が本来やらなくて良いことをやってるのでは?
「学生の学びやすい環境を完備させたいが、誰にお願いしたら良いかわからないし、仕方ないから自分でつくろう」ってなってるのではなかろうか。きっとお給料も普段どおりor今回に至っては、無給かもしれない……。
掲載引用元:筑波大学 図書館情報メディア系 准教授 寺澤洋子先生のTweetより引用。
作らなければ学生に「情報がほしい」と言われ、作れば「見づらい」と言われる、でも自分たちは「これってわたしたちの専門じゃないもん……」と、[* 双方にストレスがかかっている]のではないか?
掲載引用元:国民民主党 玉木さんのツイート。
▶対話の前に我々ができること・いまやってみようと思うこと
藝大の案内が毎度見づらい問題も、学生が待っている姿勢だけじゃなくて、情報伝達のより良いかたちをみんなで一緒につくれるのではないか?
学生は、教務の連絡とか一方的にただ待っているだけじゃなくて、それがどう伝わったら一番良いのか、同面得るべきなのかを一緒に考えることができると思う。
まずは、いまある情報を体系化したいなぁ……。
▷付録:タマビ統合の学生の取り組み
いきなり実装の例になってしまうが、タマビの統合デザイン学科の学生が有志で「Discord」を用いた学生間プラットフォームを運用し始めたとのこと。
主な機能は:
・全体コミュニティ
・新入生コミュニティ
・プロジェクト相談会場
・質問開場
・雑談
実際の運用の具合などまでは聞くことができていないが、大学に任せきりではなく、自分たちで助け合おうという姿勢はとてもいいなと思った。
最後までお読みいただきありがとうございます! わたしのMISSION: 「そこに関わる全ての“誰か”が想いと対話でつながり、ともにその未来を編み成していく社会をつくる。」 このMISSIONに、藝大で学んだデザインの知を活かして挑戦していきます!どうなるかわくわく🔥