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日本低迷の根本原因

大前研一氏の「世界の潮流2021~22」を読んだ。内容が世界のことから日本国内のことまで広範囲に及ぶため大前氏の本は、毎度興味深く読んでいる。その中で自分の中で印象に残ったことを書き上げる。

20世紀の教育が上手く行き過ぎていた。その教育が今でも変わっていないから、DX( デジタルトランスフォーメーション)時代の21世紀企業が出てこないし、20世紀の型にはまった人材しか出てこない。大前氏は日本は21世紀に通用する人材を育成する教育プログラムの必要性を唱えているが、僕はまずは一人一人が今の現状に気づくことが大切だと思う。教育というレベルで変えていくことが非常に大事だと思うが、それよりも教育を受ける「個」の存在と責任感が非常に重要である。

2021年はDXが世界の産業構造を変え、新型コロナウイルスが世界の生活環境を変えてしまった。これまで以上にデジタルの概念がグローバル世界では強くなり、DXに適用できない企業は淘汰されることが考えられる。日本でも西武や東武などの鉄道会社は、鉄道をいう交通インフラ事業だけでなく、交通を使用した先に生まれるライフスタイルも相乗効果的に生み出してきた。例えば人々が電車に乗って移動した先には、デパートがあり、遊園地があり、動物公園があり、プロ野球チームのスタジアムなどがある。鉄道会社はそのようにしてレジャーやライフスタイルなどを創造してきた。しかしながら、今日ではショッピングはみなeコマースで行われ、娯楽も仕事もコロナの影響で個々の部屋で行われることが多くなってきた。事実、デパートは閑古鳥状態で売り上げも大きく下がっている。もはや店舗型ビジネスがオワコンとなる時代に突入していることに国民が気づく時代だと思う。それに気づいているか?それとも過去の産物に固執し続けるのか?!

これまで人間がやってきたことをDXが全てをとって代わることができる時代に突入している。

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