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自宅で楽しむ至高の一杯。コーヒー自家焙煎の魅力

こんにちは、自家焙煎歴2ヶ月のようへいです。

自家焙煎ってとっても奥深い世界だと感じています。

自家焙煎はただの趣味ではなく、コーヒー一杯にかける情熱と、どうやったら美味しく飲めるように豆を焼けるかっていう探求心を満たしてくれる素晴らしい体験です。

自宅でコーヒーを焙煎することで、自分自身の好みに合ったオリジナルの一杯を作り出すことができます。

この記事では、自家焙煎の魅力を存分にお伝えします。


コーヒー豆の正体

コーヒー豆。
もともと何の豆だかご存じですか?

普段よく目にする、焼いた後の茶色のコーヒー豆だけ見ているとイメージつきにくいですが、もともとコーヒーは果実。
コーヒーの木(アカネ科の植物)の種子で、赤道付近の地域で栽培が盛んです。
コーヒーの実は完熟すると真っ赤になるのですが、見た目や大きさがさくらんぼに似ていることから、「コーヒーチェリー」と呼ばれるようになりました。

コーヒーは産地によって豆の風味が違います。

例えば、
ケニア産は柑橘系の香りと酸味が特徴で、爽やかな口当たりですが、その中にほどよい苦みと甘みが感じられます。
コスタリカ産は苦味と酸味のバランスが良いのが特徴で、フルーティな酸味とほどよい苦みは後に長引かず、すっきりとキレのある味わいが感じられます。

気候や栽培土壌、栽培地の標高、品種など、これらの要因が組み合わさって、各産地ごとに独自の風味が生まれます。

自分の好みの風味を見つけるために、さまざまな産地の豆を試してみると良いと思います。

魅力1:コーヒーの真の風味を引き出す楽しさ

コーヒー 焙煎 自家焙煎 ウッドストーブ

焙煎の目的を一言でいうなら
「コーヒー豆が持つ素材本来の風味や、特有の苦み・酸味を引き出すこと」
だと考えています。

コーヒーは、生豆を焼く「焙煎」という工程を経て、普段よく目にする茶色いコーヒー豆になります。

焙煎は、コーヒーの風味や香りを決めるとっても重要な作業で、この焙煎という工程によってコーヒー豆の特徴的な風味が引き出されます。
酸味、苦味、甘み、フルーティーさ、ナッツの風味など、豆の種類や特徴、焙煎の度合いによって多様な味わいに変化します。

焙煎度合いに関して言うと、焙煎度合いが浅いと酸味が強く、逆に焙煎度合いが深いと苦味が強くなります。

コーヒー豆の「ケニア」はまさにその代表例で、焙煎度合いで味が変化し、深煎りではしっかりとした苦み、中煎りではフルーティな酸味が味わえます。

焙煎は市販のコーヒーでは味わえない、自分だけの絶妙なバランスのコーヒーを見つける楽しさがあります。

何といっても、焼き立て、挽きたてのコーヒーが一番おいしいです!

魅力2:自分に合う焙煎方法を見つける実験の場

焙煎は試行錯誤。
1回や2回じゃ自分の目指した焙煎はできません。
焙煎は、前回の失敗を次の焙煎に活かす、実験のようなものです。

温度、時間、焙煎に使う道具など、様々な要素を試しながら、自分に合った、自分だけのオリジナルな焙煎方法を見つけることができます。

メスティンで焙煎するのが合うと思う人、手網で焙煎するのが合う人、焙煎器で焙煎するのが合う人。
やり方は様々。

試行錯誤の過程で、生豆の様子やハゼる様子、焙煎中の香りの変化に発見を感じたり、焙煎の成功の瞬間を味わうことができるのも魅力です。

自分は、焙煎してみて初めて「ハゼる」という様子を知りました。
また、コーヒー豆って皆さんご存じのコーヒーの匂いですが、焼く前の生豆って匂いがしないんですよね。
こういう新たな発見にちょっぴり嬉しくなりました。

一番実験的に感じるのは、焼き終えるタイミング。
遅ければ焙煎が進んで苦みが強くなり、早ければ焙煎が足りずに酸味が強くなる。
気分にあった丁度良い焼き加減で焙煎を止めるのがとても難しくもあり、楽しいところです。

魅力3:新鮮なコーヒーの香りと味わいを感じられる

ケニア コーヒー 自家焙煎

焙煎したてのコーヒーは、新鮮な香りと深い味わいが特徴です。
豆の特徴がはっきりと出ています。

コーヒー豆が一番おいしいタイミングは、焙煎後10日前後の挽きたて。
ちなみに、市販の焙煎豆は焙煎後数ヶ月経過しているものがあるようなので、市販のコーヒー豆ではこのおいしいさは味わえません。

焙煎豆は生ものと同じで、時間経過で鮮度が落ちていき、味が落ちていきます。
焙煎後2週間くらいがおいしさのピークです。
(飲みきれなければ冷凍庫での保管がおすすめです!)

自家焙煎では、こうして一番美味しい飲み頃で新鮮な一杯を自宅で楽しむことができるんです。

朝のひとときや多忙の隙間のリラックスタイムに、自分で焙煎したコーヒーを飲む瞬間は、特別な時間です。

魅力4:焙煎の過程そのものが楽しい

自家焙煎 ザル 網 ケニア

焙煎って、実は五感をほぼフル活用する作業なんです。

  • 視覚:コーヒー豆の色の変化や弾ける様子を確認

  • 聴覚:コーヒー豆のハゼる音を聞き、1ハゼ、2ハゼの終わりを判断

  • 嗅覚:水抜きが終わった後の甘い香りや焼き加減を匂いで判断

  • 触覚:熱さを感じ、火と豆の距離を調整

  • 味覚:焙煎中は味わえないですね・・・。焙煎後に美味しいコーヒーを!

こうして五感をビンビンに働かせながらじっくりと焼いていきます。
焙煎してみて分かりましたが、焙煎中は色やにおい、音といった情報量が多くちょっと忙しくも感じますが、心地よい忙しさであり楽しさです。
焙煎中は豆の様子が刻々と変化するので、この変化を観察するのは非常に楽しいです。

また、手を動かし、温度や時間を管理しながら進めたり、狙った焼き加減で焙煎を止めることは焙煎スキルを発揮するポイントであり、上手く焼けた時にはめちゃくちゃ充実感・達成感を感じることができます。

自分の場合、焙煎は30~40分程度掛かっています。
まずは20分くらいを目安にして、コーヒー豆の色や、ハゼる音などを目安に、焙煎時間を調整してみてください。
そして、焙煎した豆を挽いてみて、飲んでみて、どんな味になるか試してみると楽しいと思います。

魅力5:コーヒー一杯の単価を下げられる

カフェでブラックコーヒーを注文すると、一杯あたり400~500円くらいします。
自家焙煎だと、直接かかる費用は生豆代だけで、種類にもよりますが安ければ200円/100gです。

コーヒー一杯で豆を10gくらい使うので、一杯あたり20円。
プラスαの要素として、ガス代だったり炭代が乗っかってきますが、それでも一杯100円もしません。

なおかつ焙煎が楽しめるのであれば、楽しんで美味しく飲めて100円は最高のコスパです。

魅力6:焙煎中は雑念から解放される

焙煎中は魅力4に書いた通り集中が必要です。
おかげで、無意識に考えてしまう仕事のこと、生活のこと、将来のことなどの雑念から自然と解放されます。

焙煎時間以上のスッキリ感を感じられます。

番外編:自家焙煎記

自家焙煎した記録の記事です。
ご興味あれば見てみてもらえると嬉しいです!

番外編:焙煎の注意事項

生焼けに注意

豆が火に近すぎたり、火が強すぎると、豆の表面だけが焦げてしまい、生焼けの状態になります。
中までしっかり焼けていないと、お茶とコーヒーを足して2で割ったようなよくわからない味になります。
(1回やってしまいました。おいしくなかった・・・・)

屋外の焙煎をオススメ

焙煎中に豆の薄皮が飛び散ります。
また、焙煎中は匂いも出ます。
室内で焙煎すると、後始末や換気が結構大変だと思いますので、屋外での焙煎をオススメします。

焙煎を終えても、余熱で焙煎が進む

狙った焼き加減で焙煎を止めても、余熱で焙煎は進みます。
予めうちわを用意しておき、焙煎を終えたらすぐに冷ましてください。

焙煎経験が浅いうちはザルか手網がオススメ

焼き加減を見定める指針になるのは豆の色、ハゼる音の回数(1ハゼ、2ハゼ)とそれからの経過時間です。
焙煎経験が浅いうちは、焼き加減の見定めは豆の色に頼ることになります。
メスティンで蓋をして焙煎すると、豆を目視できず焼きすぎてしまうので、はじめのうちは豆を目視できるようにザルか手網がオススメです。

ハゼのタイミングで焼き加減が分かるようになってきたら、蓋をしてメスティンを使ってみるともっと焙煎が面白くなると思います。
(音を頼りに焙煎するという、これまた違った楽しさです)

まとめ

コーヒー焙煎は、味を作る、前回の失敗を活かす実験、新鮮なコーヒーの香りと味わい、そして、焙煎過程の楽しさという多くの魅力に溢れています。

焙煎を一度試してみてその魅力に気づくと、きっとまた焙煎をやってみたくなると思います!

そして、自分で焙煎した豆でおいしいコーヒーを淹れ、お気に入りの場所で飲んでみてください!


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