最近考えていること
■地域経済循環 (特にエネルギーの視点)に関すること
<国内編>
五城目町に移住して3年が経ちました。移住当初はコロナで仕事も思うようにできなかったので、山や川で遊んでいました。そんな中地域の方々とツリーハウスをつくれたのはとてもよかった。(こちらは未完の美・・ではなくちゃんと完成&進化させたいと思っていますので、助けてください!)
そんな豊かな地域の資源をこれからの世代も目一杯味わえる世界にしていきたい。そのために今できることはなんだろうかと考えているさなか、世の中の混沌は続き、エネルギー価格が高騰。寒さの厳しいこの地域での光熱費高騰のインパクトは大きいのです。調べてみると五城目町では域内総生産の実に6.8%にあたる17億円がエネルギー代金として地域の外に出ていっています。この流出しているエネルギー代金を地域に還流できれば、人口8,000人規模のこの町の経済にとっては少なくないインパクトが生み出せるはず。
さて、町の総面積の82%は森林です。この森林資源をエネルギーとして活用できたら最高じゃない、バイオマス発電てのもありますしと素人考えで思ったものの、そこに木が生えているからといって明日か木々をエネルギー源にしましょうとはいくわけがない。そもそもエネルギーを見直すということはすなわち自分たちの暮らしを見つめ直すということ。これから人口動態が変化していくこの町はこれからどんな町になるといいかを考えることにほかならない。と、そんなわけで役場の方々と如何に地域資源を活用して町の経済を回し、これからも豊かな暮らしを続けていくのかという議論をはじめました。役場内勉強会では若手を中心に各課から参加してもらい、様々な意見をいただいたのが3月までのこと。
今年はこの勉強会や議論の場を町のみんなとやっていきたい。そしてそもそもこの町にはどれだけ森林資源やはたまた太陽光の可能性があるのかというのを定量的に把握していきたいと思います。そうすることで絵に描いた餅ではない、現実的で具体的なエネルギー施策と町の未来を描けるんじゃないでしょうか。
さらに都市部と地方でどう資源を循環させ、融通していくのかというのも主要なテーマの一つです。こちらも目下検討中。
<海外編>
エネルギー価格の高騰による経済への打撃は洋の東西を問わず。これまでフィールドにしてきたベトナムを中心とする東南アジア各国やはたまた南アフリカなどの地域でもそれは同じ。
経済成長期にある東南アジアの地域と経済成長の入り口にたったばかりの南アでは状況は異なるけれど、身の回りにあるもので自分たちの暮らしに必要なエネルギーを生み出せないか?という問いは共通してたてることができる。五城目に森林があるように、南アには超大規模農園から出るメイズ(とうもろこし)の収穫後の残渣が、ベトナムにもカカオやココナッツの殻、コーヒーかすなどこれまでは廃棄されてきた「資源」で溢れている。これらをエネルギー転用できれば、暮らしに必要なエネルギーを(一部かもしれないけれど)賄うことができるのではないか。暗かった場所に灯りがともり暮らしが変わるかもしれない。こうした地域では日常の煮炊きはまだまだ薪や炭が用いられています。路上の屋台のみならず、店先でも使われてます。そんな調理熱を電気に変換するデバイスを開発中です。
海外各地の地域の資源循環を実現する施策も順次打っていきます。まずはベトナムから。
ここまでのテーマは五城目に来てから設立した株式会社このほしの事業として取り組んでいます。
年始にシード調達し、事業基盤づくりに奔走しています。国内・海外ともに大きなプロジェクトに取り組もうとしています。
ぜひ興味のある方は一緒にやりましょう。絶賛仲間を募集中ですのでご連絡ください!この人良さそうという推薦も歓迎です!心からお待ちしています!!
■人の学びや成長に関すること
ハバタク株式会社では2010年の創業以来取り組んできた企業向けのグローバル人材育成研修事業をコツコツ積み重ねています。干支一周しました。
新興国の社会課題解決をテーマにした海外渡航型の研修です。コロナで海外渡航ができなくなったときはこりゃもうお終いだと思ったけれど、オンラインに移行してなんとか継続。むしろ今まで以上の評価をいただけたことも。そして今年になって海外渡航案件が復活してきました。
オンラインでどこでも繋がれるし、AIはいろんなものを瞬時に生成してくれるけど、そもそも「身体」をもった「わたし」や「あなた」がいることでしかこの世界は立ち上がらない。
生身の濃い体験を味わうことが人間としてこれからも残り続ける喜びであり、この世界の成立条件なのではないでしょうか。
おかげさまで引き合いをたくさんいただけてとてもありがたいのですが、私自身注力領域をシフトしているところなので、この事業をご一緒したいという方いたらぜひぜひご連絡ください。
国際教養大学では、客員准教授というポジションをいただき、キャリアデザインと社会企業論という2つの授業を担当させてもらってます。
15週間も毎週毎週、正直大変ですが、ひと回りもふた回りも違う学生とのディスカッションは面白く、ある意味リバースメンタリングの機会と捉えています。教壇に立つことで得られる学びは大きい。
とはいえこちらも目下のチャレンジへと軸足を移していく中で一度手放さざるを得ないなと思っています。残念だけど、選択と集中。
■趣味に関すること
キックボクシングの練習を再開しました。ベトナムにいるときは週3〜5は練習していたキックボクシングも日本に拠点をうつしてからはすっかりご無沙汰でしたが、最近リスタート。
40代に突入したことと、娘が生まれたことで、健康管理に対する意識が高まりました。というか娘の同級生の親御さんたちはきっと自分よりもずっと若いので、動ける身体を保って娘にいいカッコしたいという純粋なる動機です。今年は試合に出てみたいと思います。
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