その時に出会えてよかった。オタクとして生きていてよかった。

※ネタバレがあります。「シン・エヴァンゲリオン」の個人的感想文です。

まだ1週間も経過していないのに、観てから随分時が経ったような気がする。
観たその日にネタバレ含む感想を綴りたかったけど、どう考えてもそれは正しいとは思えなくて、だから身近で作品を観た人とLINEで感想を語りあったりしたけれど、"観た直後に思ったこと"なんてものはどんどん薄れていって、現にいまも様々なネタバレや考察動画を観て最初に抱いた感情が薄れていくのが手に取るようにわかったから、忘れないうちに書いていこうと思う。

先ず、この作品を僕は何度も観たいとは思わなかったのが素直な感想だ。「序」「破」「Q」は終わってもまだ続きがあって、色々なことを"匂わせる"ポイントがあったから、僕達はいつもいつも考察スレを観て脳内で情報を整理して劇場に再度向かっていたけれど、この作品を観た人はわかるように、もう完全に終わったんだ。"終わったものを何度も観る必要がない"とかそういうことではないけれど、自分の求めていたものと提供されたもののシンクロ率が高いところで合致してしまったから、もう満足したのだと思う。この作品を観る前に「生きていてよかった」とか「人生が充実していると思う」とか「ありがとうと思える」と色々書いていたけれど、観終わった後もそれは変わらなかったし、その気持ちはもっと強固なものになったと思う。サブカルを好み、思春期の頃にこの作品と出会い、それを好きになれたことを心から嬉しく思えた。こんなことはあくまで結果論でしかないけど。

youtubeだったり、このnoteだったり、はてなブログだったり、様々な場所で繰り広げられる考察については、すること事態が野暮に思えてあまりよくは思えない。まぁエヴァは作品と考察がセットになっているような節があるし、僕自身も今までは見ていたのだから何かを言うことが綺麗じゃないことはわかってるけど、"簡単にコンテンツとして消化されていく様"を日々眺めるのは少々悲しいなぁと思う。

あとはそれぞれの"お気持ち"を読んでいると「1つの作品に対して抱く感情なんてものは観た人の数だけ存在するんだよなぁ」と当たり前のことを改めて思ったりもした。

聖地が割と近いところにあるから色々落ち着いたら行こうと思う。
「マリ」なんなんだろうねぇ。嫌いにはなれないし、寧ろ好きだ。

この作品と出会えてよかった。何度でも言うよ。

「さようなら全てのエヴァンゲリオン」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?