神戸を味わう
岩手から兵庫はとても遠く感じるけれど、仙台から神戸空港はお安いスカイマークが飛んでいる。
今年に入ってから3回目の神戸。というか帰省。
◇ ◇ ◇
普段から、メディアや誰かが「いい店情報」をくれたときには、すかさずiPhoneのMAPアプリを開き、どんどんピンしている。
そしてわたしの「いつか行こう」は、少しずつ達成されていく。
今日のランチはピンしていた三ノ宮の洋食カレー。
◇ ◇ ◇
インスタで「#神戸カフェ」と検索してみる。
いや今日はカフェじゃないな。喫茶店の気分。
「#神戸喫茶店」のフィードでふとクリームソーダが目に止まった。
今日はこの喫茶店のママとマスターとたくさん話をした。
40年前の価格を守り続けている美味しい珈琲と、SNSによる突然の若者来訪にちょっと困惑しているそう。
「値段上げないんですか?」って聞いたら、「この店は儲けることより仲間に会うためにやってる」って。
「友達は生涯一人できたら最高。三人できたら万々歳やで」と。
◇ ◇ ◇
高校生の頃の神戸は、ちょっと気合いを入れて出かける場所だった。中華街で雑貨屋に行ったり、食べ歩いたり、高架下の韓国食品の店を覗いたりしてたんだけど、当時の店はもうあんまりない。
どこに行ったらいいのかなーと思うままにいつもフラフラ散歩していたけど、今回マスターに「がんばりや。またおいで」と言ってもらえたのがちょっとだけ染みてるので、たぶんまた来るんだと思う。
そうやって言える人に会うたびに「場」を持ち続ける人の強さを思ったりする。40年以上だって。わたしが生まれる前からある場所。いいな。
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月に一回帰ってくると、親も少しずつ慣れてきて特別待遇しなくなるので、少しずつ居心地が良くなってきた。過剰に反応されることを毛嫌いしてたけど、わたしが変わればよかっただけの単純な問題だったのかもしれない。
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