余白珈琲

小さな海町の坂の上、夫婦でコーヒー豆屋を営んでいます。ため息を、ほっとひと息に。 <… もっとみる

余白珈琲

小さな海町の坂の上、夫婦でコーヒー豆屋を営んでいます。ため息を、ほっとひと息に。 https://yohaku-coffee.com/

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『台所珈琲の手びき』お取り扱い店

本当にありがたいことに、『台所珈琲の手びき』を置いてくださっているお店があります。気になる本屋さんがあれば、ぜひ足を運んでみてください。よろしくお願いします。 *各店の在庫には限りがあります *通販可のお店も多くございます。各店のオンラインストアなどもぜひのぞいてみてください。 (順不同・敬称略/2023年9月30日現在) ●ひとやすみ書店(長崎) 長崎県長崎市諏訪町5-3-301 ●本屋ルヌガンガ(香川・高松) 香川県高松市亀井町11-13 中村第二ビル1階 ●コ

    • 秋といえば10年前、居酒屋のアルバイトで、喫茶店の開業資金を貯めることに挫折して、ほろ酔いの勢いで途中の貯金を使い切り、小さな焙煎機を買った。当時はまだ今のように、多様な生き方や働き方を見出しやすい時代ではなかったので、「この焙煎機では、豆売りで食べていく規模にするのは厳しいですよ」と言われるのが常識だった。 商売にするには、少なくとも3倍のサイズの焙煎機が必要で、それにはもちろん、3倍のお金が必要なのだ。わかっちゃいるけど、無いものは無い、足りないものは足りないのだから仕

      • 送料を改定しました

        2023年9月末、送料を改定しました。「ゆうパック」は平均して50円ほどの値上げとなりましたが、かわりに、多くの人が利用しているポストインタイプの送料を100円値下げしています。梱包資材や配送方法も見直しましたので、もし何か不具合あれば、気軽に教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。 new!①(豆400gまで)ポスト便 ■送料(全国一律)250円 ■郵便受けに直接届きます。 *郵便受けに入らない場合は、受取が必要です ■発送後、おおむね1~2日ほどで届きます

        • コーヒーの楽譜

          『台所珈琲の手びき』には、ドリップの手順を時間ごとに区切って書いたページがあります。たとえば、「0:00~0:30の区間では何gくらいのお湯を注ぐ」みたいな感じです。 こういうことを書くと、なんだか小難しい雰囲気になりますが、私たちもこの本をつくるまで、そんな細かいところまで量ったことはありませんでした。もちろん、全体としてのレシピや区切りのイメージは持ちながら淹れていましたが、細かな数字よりもリラックスした気分を愉しんでいましたし、それでおいしいのだから上出来です。 た

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        『台所珈琲の手びき』お取り扱い店

          『台所珈琲の手びき』を200部刷る

          8月末に発した『台所珈琲の手びき』が、いろいろな人のもとへ、いろいろな本屋さんのもとへと渡っていっております。本当にありがとうございます。 はじめに刷った200部がほとんど旅立ったので、発見した誤字・脱字を修正して、再び200部を刷りました。なけなしの小遣いでつくっているような、ちょっとずつ、ちょっとずつという感じは、私たちの店や生活感覚、そして本書に、なんだか似合っている気がしています。 ひとまず誰かの手もとに渡ることは、いつもとても嬉しいことですが、それなりに不安なこ

          『台所珈琲の手びき』を200部刷る

          余白と潜水艦

          ――以下、『ペーパー余白』号外(第二版)の発行にあたり、号外(初版)にも載せた「余白と潜水艦」を再び書いたものです。 ***  店の名前を「余白」にすることと、その店のシンボルに潜水艦を描くことは、ほとんど同時に浮かんできました。いろいろな選択肢の中から、最終的にひとつに絞ったというものではなく、店のことをイメージしたときに、この余白と潜水艦の世界がふわっと、煙のように立ちのぼりました。それは、いつもずっとそこにあったような、よく馴染んでいる風景に思えて、今でもすごく気に

          余白と潜水艦

          へらへらのぺらぺら

          現代文の授業だったかで、こんなことを習った――「逆接表現の後に、筆者の主張が来る」 「だが」「しかし」「けれども」などの後に、本当に言いたいことが配置され、自然な流れとして、力加減が強くなるということだ。この感覚は、特に意識しなくても、なんとなく染みついてしまっているもので、普通のリズムとして受け取ったり、使ったりしそうになる。 わかりやすい文章、伝わりやすい文章、心を動かす文章、誰かに刺さる文章。連ねている言葉が、そのような欲を持つほどに、この逆接が描くコントラストは、

          へらへらのぺらぺら

          『台所珈琲の手びき』

          【定価】本体600円+税 【判型】A5判(無線綴じ) 【頁数】40ページ 【発行年】2023年9月 【発行者】余白珈琲 「憧れ」と「虚しさ」のあいだで、「愛おしさ」に揺られながら。降っても晴れても、自分でつくる今日の味。 生活のなかで愉しむコーヒーの手びきをつくりました。数学の公式のようなレシピを、ただただ載せていくだけでなく、その周辺の流れを描くことで、自分でレシピをつくることができるようなものを意識しました。 (以下「おわりに」より) コーヒーを淹れることは、ほんと

          『台所珈琲の手びき』

          焼きたて定期便

          コーヒーは、日常の飲みものだと思っています。 となると、値段も大切です。私たち自身が、生活感のあるコーヒーを好んでいるので、究極の1杯を目指すのではなく、ちょうどいい価格の中で工夫することを、店の基本方針としています。 包みは簡素だけれど愉快なものにするとか。評判に振り回されずに、良質な生豆を仕入れ、手作業で選別するとか。焼きたてを届けるために、ご注文をいただいてから順番に焼くとか。焙煎機は毎日掃除と手入れをするとか。 そんな質素な商いであっても、こうして続けられている

          焼きたて定期便

          生産量について

          当店では小型の焙煎機を使って豆を焼いています。おいしいコーヒーを健やかに愉しむためには、豆の鮮度が大切なので、つくり置きをしておりません。毎日、焼きたての豆を発送するようにしています。 焙煎機に入れる豆の量は、火力や排気の関係から、ちょうどいい量というのがあり、毎度同じ量を投入します。うちの場合は、焼き上がりがおよそ「600g」です(焼き加減によって異なります)。そして、1日に焼くことのできる回数を「7回まで」としています。これがちょうど、ふつうの仕事でいうところの9時~1

          生産量について