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プチファミリーヒストリー、先祖をしのぶ8月。

わたしの父方の祖父は、戦地フィリピンで亡くなっています。父が1歳になる前に徴兵されたそうです。そして、フィリピンで戦死したということは小さいころから聞いていました。

数年前に実家じまいをした際、祖父が徴兵されて国内での軍務中に、祖母と祖父の父に宛てた手紙がたくさん出てきました。

先日、兄がスキャンしていたそれらの手紙をみる機会がありました。それで、手紙をあらためて読みました。

その一部を紹介します。



■ 祖父からの手紙

祖父からの手紙 昭和19年
祖父からの手紙 昭和19年


この手紙には、妻や幼い子どもを残して戦地に行かなければならない中で、軍務に励む祖父の姿がありました。

祖父が、父や妻、子どもの様子を心配したり、近所の人々を気づかう様子が手紙から伝わってきます。

写真でしか会ったことがなかった祖父の人柄が感じられました。また、20年前に他界したわたしの父との共通点も感じられ、こうして自分は祖先とつながっているのだということを感じました。


■ 兵籍簿の取り寄せ

数年前に兄が、「兵籍簿」というものを自治体に提供依頼をしたそうです。「兵籍簿」とは、軍人としての身分に関する事項を記載した帳簿で、軍人としての履歴を記載したものです。


兄はテレビ番組でこういった情報が取り寄せられるということを知ったそうです。(ファミリーヒストリーだったのかな……。)

こちらが兵籍簿の一部です。


兵籍簿の一部

今までは、フィリピンで亡くなったということしか知りませんでした。しかし、この記録から、祖父は8月に出港し、1ヶ月かけてフィリピンに上陸したこと、最後は病死だったということを初めて知りました。

戦地からの手紙はないため、どんなことを考えてどんな思いで戦地で過ごしていたのか、それは想像しかできません。

それでも、たった数行の記録から足跡がわかったということはとても意義深いです。

兵籍簿の取り寄せは、各都道府県が対応しているようです。兄は、祖父の本籍地である愛媛県に問い合わせたそうです。


■ お盆に先祖をしのぶ

一年に一度のお盆の季節です。ふだん忙しい日々を送っていると、先祖を思い出す機会はあまりないものです。ことしは祖父の手紙を読んで、さらに先祖をしのぶ8月となりました。


最後までお読みくださりありがとうございました。

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