01 『 』
広島ドラゴンフライズの寺嶋良です。
先日、試合中に大きな怪我を負ってしまいました。
このような大きな怪我は人生で初めてで、6歳でバスケットボールに出会ってからの20年間、こんなに長い間バスケットボールができなくなることはこれまでにありませんでした。
明日バスケットボールをしない日があっても、来週、一ヶ月後とバスケをしないというのは今までに無かったので、まだ受け入れられていない部分もあるのかもしれません。
画家は絵を描き、音楽家は音を奏でることで自身の感情や想いを表現していますが、私はバスケットボールで自身の内側にあるものを表現し続けてきました。
「プレーを見て、感動しました」
「元気をもらいました」
「明日も頑張れそうです」
などなど、私に限らず多くの選手がプレーを観戦した人たちに影響を与えてきたはずです。自身の内側をプレーで表現することで、観る人に何かを与えることができるのがプロスポーツ選手としての魅力だと思います。
しかし、今回試合中の大怪我によって、少しの期間、プレーヤーとしてコートに立てなくなってしまい、自分自身の思いや感情の表現の場を失ってしまいました。
ただ、スポーツによる表現方法は一時的に失ってしまったものの、幸いにも好きな「書く」という表現方法は失われずに残されています。
復帰するまでなのか、それとも数年と続いて行くのかは明確にはまだ考えていませんが、好きな「書く」という表現方法で応援してくれる人たちに自身の内側にあるものを表現し、届けていきたいなと思います。
いつも応援し支えてくれる人にとって、プレーほどの影響力はないですが、小さな幸せや笑顔を届けられたらいいなと思います。
『 』 -余白-
20年間毎日バスケットボールが頭を埋め尽くしていたのに、一時的にそれが除かれると、自身の内側には大きな『 』が生まれたように感じました。
言語化しようとすると「空白」や「余白」に近いものだと思います。
悩みや不安で心が埋め尽くされそうになっている人に、自分を取り戻す余白が生まれるようにと願いを込めて、『 』と書いて余白と名付けます。
内容は、ただ寺嶋良という人物から見える世界をコラムにしたものですが、私自身の内側にある余白の部分を覗いてみることで、頑張りすぎているあなたに、少しでも心に余白が生まれるような、お守りとなれるような文章を皆さんに届けていきたいと思います。普段の生活のことから、バスケのことまで、気兼ねなく楽しく読者に寄り添うように書かせていただきます。
どうかこれから 『 』 - 余白 - をよろしくお願いします。
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