前日に冒頭を無料配信する手法は流行らないでほしい

シン・エヴァンゲリオン劇場版の話です。
本編の内容でなくプロモーションについて。

今回の劇場版の上映にあたって、数日前から順に序・破・Qが配信されるとともに、シンの冒頭12分10秒10コマの同時視聴イベントがありました。

この冒頭映像、私は正直いって「余計なことをしてくれるな~」と思いました。
だってせっかく長く続いた新劇場版の終わり、エヴァの三度目の終わりを目にするんだから、まっさらな状態から映画館で通して見たいですもん。
みんなそうじゃないですか?

なのでこの件を知って私は「これは(ネタバレ回避のために)いつも以上にとっとと見に行かないと危ないな」と、何が何でも初日に見る判断をしてチケットを予約しました。
そして前日からTwitter断ちです。
細かい時間を計算するのが面倒なので21:45前後だったはず。
Qの前日振り返りは自前のBDを見ました。(持ってなくてもPrime Videoで見るだけですが)

で、初日当日に映画館でシンエヴァを見た後、Twitter復帰して感想をツイートするわけです。
普通は当日の朝からTwitter断ちすればいいのを前日夜から断ってるから、復帰した時にはその分の勢いが乗ります。

流れをまとめます。(太字はモチベが強まってる行動)

前日冒頭配信の件を知る
  ↓
ネタバレ回避の気持ちが強くなる
  ↓
初日チケットを予約する
  ↓
前日21:45にTwitterを遮断する
  ↓
初日にシンエヴァを視聴する
  ↓
Twitterに復帰する
  ↓
感想をツイートする

こういう行動を取った人は私以外にも大勢いるでしょう。
そしてこの流れがシンエヴァのお祭り感をさらに加速しているのではないかと。

今後、シンエヴァについてのSNS分析がどこかで公開されることでもあれば、21:45頃から綺麗に情報発信が減り始めているのが可視化されると思います。
冒頭映像を見たことで情報発信する人もが増える可能性もありますが、実際にはシンエヴァの冒頭はマリが変な腕の8号機をグルグル回してるあたりがメインだと思うので、そこまで発信したいものでもないでしょう。

そうやって潮が引いた状態から、シンエヴァを見た人間が津波のように感想を発信する。
それが“ネットで話題”になって、どんどんシンエヴァに興味を持つ人が増えていく・・・今回の冒頭配信はそういうSNS戦略ではないかと私は考えています。

これはSNSの時代にマッチしてそうな戦略!
でも今後これをエヴァ以外の作品でもやたらめったらやられたら、なんか面倒だし疲れそうだなあ・・・と思います。
ネタバレ警察もセンシティブになってすっごいギスギスしそうだし。

実際にはある程度の規模があって無料で前作を配信できるようなIP以外では取れない戦略かもしれないですけどね。
真剣に見ようとする作品だからこそ、できるだけ気楽に見させてほしいものです。 ■

#シン・エヴァンゲリオン劇場版

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