見出し画像

【詩】星屑の海

ここからだと遠くまで見える 空と海の間まで
そのわずかな隙間にいる 恋人たち

貝を撫でて 目を逸らせば 
砂まみれた海藻 泡になる

星屑散りばめた海 きらきら輝いて
限られた時間の中 一番輝いて
もう二度とも戻れぬこの世界で 君とどこまでいこうか
ああ ああ

歩くのにはまだ慣れず 少しよろけてしまう
どうしてこの場所にひとり 一人でいるんだろう

伝えられない 言葉達は
真珠になって こぼれてく

星屑散りばめた海 きらきら輝いて
限られた時間のなか 一番輝いて
まだ答えは出せないまま流れる 願いは未だ届かず
ああ ああ

銀色のナイフのサンゴの飾りを
指でなぞり 息をひとつ吐く
映る顔は とても悲しげで
足の指に絡む 砂がとても不快

伝えられない 言葉達は
真珠になって こぼれてく
貝を撫でて 目を逸らせば 
砂まみれた海藻 泡になる

星屑散りばめた海 きらきら輝いて
限られた時間のなか 一番輝いて 
星屑散りばめた海 きらきら輝いて
限られた時間のなか 一番輝いて 
もう二度と戻れぬこの世界で 君とどこまでいこうか
ああ ああ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?