言葉の選び方の注意点

シンプルイズザベストをモットーにヨガインストラクターを育ててきたヨガトレーナー、UMIです。
『わかる・動ける』をテーマにレッスンスキルアップ方法をご紹介します。
インストラクターになりたての方やレッスンをしていてもリピーターが増えない方!

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実際にインストラクションしているので、
分かりやすいですよ。


今回のテーマは『言葉の選び方の注意点』

・効果は言い切らない
・迷ったときはヨガのゴールに立ち戻って、
 個々の違いを尊重しよう


病気や怪我が治る、ボディメイクできるとは言い切れない


これは薬事法にも引っかかるものなので、
ヨガをして「腰痛が治る」とか「くびれができる」など、
言い切ることはできません。
レッスン中にそれをわざわざチェックしに来ることはないでしょうが、
言い切るのではなく「効果がある」や「効く方もいる」など、
少し曖昧な表現にしましょう。
ただ、「こうだと思います」など、思うという言葉は主観的なものなので、多様しすぎるとレッスンの説得力が減ります。
場合によっては使うこともありますが、使いすぎには注意が必要ですね。

言い切らずに、というと変な感じですが、
そもそもヨガのポーズが何のためにあるのかというところに戻ると良いですね。


体を快適に保つ、座りやすくする

ヨガのポーズは瞑想に向けて、
座る姿勢を快適に保つため、
寒さや暑さに耐えられる体を作るため、
などのためにありますね。
また体を整えることが、心を整えやすくすることにもつながります。
お風呂の後の気持ちの良い状態と仕事終わりの疲れた状態だと、心の余裕が全く違いますよね。

全てはどう日常を生きやすくするかにつながります。
なので、ヨガをしていると、
日常動作の体の動かし方が上手になるので
日常で疲れにくくなる、
姿勢が良くなる、
呼吸しやすくなる、
などの効果があるのは理にかなっています。

逆に、多くの生徒さんがヨガに求めてくる
痩せる、
足が細くなる、
くびれができる、
というのはヨガのポーズの元からの効果ではないんですね。
日常動作が上手になったことによって、そういった効果につながることもあります。
逆に健康になったことで食欲が出れば、太ることもあり得るでしょう。
また、腰痛や肩こり改善については、必要な筋力や柔軟性がつき、快適な体になったから自然と治ることもあります。

同じポーズをしていても、骨格や筋力、体の使い方も違うので、
感じることも得られる効果も違います。
こういう場合もあれば、違うこともある、
ヨガの目指しているゴールがとても幅広いものであるからこそ、人によって違うということを理解しておきましょう。


自分の中で何が起きているか、に向き合う

また、ヨガのポーズ中に体だけではなく、
心にもさまざまな変化があるかと思います。
このポーズが好きではない、と感じたり、
他人よりもうまくポーズをとりたいと思う自分がいたり、
そういった時どうするか、
どう向き合うか、が日常の感情の受け取り方にもつながります。
ヨガの練習中に起こることは、日常の中でも同じことが起こります。
そういった思考回路が自分の中にできているから、
同じように考えやすいんですね。
そこで練習を重ねていけば、さらに日常が生きやすくなるはずです。
ヨガのインストラクターであるならば、
そういった点で気づきの言葉を伝えられると良いですね。

また、そこでも断言するのではなく、
「こうしてみて、起こる変化をそのまま受け取りましょう」
「自分の中で起きたものをただ、みましょう」
などその人自身の体験を尊重する言葉がけが大切です。
私達インストラクターは、
自分が感じたものを共有し、「感じること」「気づくこと」に意識を向けさせることが役割です。
自分が感じたものを押し付けるのではなく、
「そう感じることもある」などと伝え。
個々に感じるものを大切にしましょう。

また、生徒さんが感じたことと自分が感じたことが全く違う場合でも、
私たち自身が比べる必要はありません。
たまにありますよね、
この人の方が「ヨガレベル⁇が上なんだ!」と恐縮してしまうこと。
ヨガのポーズが私より上手だとか、
この人は内観ですごい体験をしているとか。
元からの体、スポーツ歴、感受性の違い、トラウマの有無など
誰しも同じ人はいないのです。
だから同じように感じることもできません。
「ただ、目の前の人が快適であるため、その環境をつくること」を自分の役割として、
過ごすことを大事にしてください。
その先に何を感じるかは、生徒さんに任せ、
またその感じたことを受け入れるための言葉がけができればいいのです。
難しく考えずに
「おもしろい体験をしていますね、もっと続けてみましょう」
「何が起きているか観察してみて、また教えてくださいね」
など、その体験を受け取れる言葉をかけてあげましょう。

どのフィットネスやピラティスのインストラクターとも違う、
ヨガインストラクターだからこそ伝えられる内側の感覚について伝えていきましょう。


まとめ

・効果は曖昧な表現でOK
・ヨガのポーズは快適な体のためにある
・内側に起こる変化を受け入れられる言葉がけを


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次回は「間を取るための練習」です!お楽しみに〜

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