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RYT500認定までの道①:RYT200との違い ・解剖学と瞑想のコンビネーション

RYT500とRYT200では講義の質が全く異なる。

ヨガインストラクター資格の第一歩はRYT200である。これは200時間のトレーニングを終了するば取れる資格であり、正直お飾りに近い。全くヨガをやったことがない人でも短期集中1週間で取れたりしてしまう。

講義内容も人体の知識が全くない人、インストラクターとして人前でレッスンをしたことがない人に合わせた内容が大半を占める。残念なことに卒業後も「本当にこの人資格持ってる?」と言うような方にも何度も出会った。

対してRYT500はガチである。講義の中身が濃く、担当講師によっては世界観が変わるほどだ。

講義で学んだ内容を筆者がレッスンに取り入れるたところ、生徒から「めちゃくちゃイイ!」、「深く入り込めた」、「レベル上がってる!」という感想をもらった。受講してよかったと心から思う。

現在取り入れている事は、①ボディマップの精度を向上させるための声掛け、②瞑想的要素を入れたインストラクション(動いている間に生じる無意識の感覚に光を当てて気付きを促す)の二つ。

RYT500になるにはまだ100時間ほどトレーニングが必要だが、それでも講義を受ける前と今とでは、ポーズへの理解とレッスンの質が向上したと実感できている。

良き情報はシャアすべし。本シリーズではRYT500取得中に筆者が感じた事、体験した事を記していく。第一回はヨガポーズを深めるボディマップと瞑想要素について紹介する。

ボディマップの精度が上がれば言葉が響く

ボディマップとは骨や筋肉の位置に対するイメージ力である。ボディマップが精緻であればあるほどインストラクションの説得力が増す。

人生経験豊富な方の「人生辛い事もあるよね」と言う共感と、青二才の「人生辛い事もあるよね」という共感では重みが違うのと同じである。

「骨盤を立てて」の一言だけでも、体内の動きをイメージできている人とできていない人では作り出される空気は大きく異なるのだ。

RYT200では解剖学の基礎の基礎を学ぶが、RYT500ではさらに人体に対する理解、筋肉や骨に対する感覚を深めていく。話は深部の小さな筋肉群にまで及ぶ。

そしてボディマップをどんどん精緻なものに仕上げる。それでいて解剖学知識がない人でも「これか!」、はっ!?と気づきが得られるようなインストラクションを作り上げていく。


< 解剖学を学ぶ主な目的>
RYT200:基礎知識の取得、インストラクションの意味を知る事
RYT500:ボディマップの精度向上、一歩進んだインストラクションを作る


ボディマップの精度向上は解剖学的に動きのキーとなる部分に触れながら、筋肉や骨の動きを感じる事が非常に役に立つ。頭と体の両方で理解するのだ。

身体に「これか!」という感覚を染み込ませていく。自分の身体が正しく使える感覚がわかると本当に楽しい。

ちなみにInstagramで解剖学を説明しているヨガインストラクターや整体師の方がいるが、内容が分かりやすい上に中身も濃い方もいるのでInstagramは十分独学の教材になり得る。

きちんとした本、査読されて情報の出どころも信頼がおける本で体系的に学びたいという場合は『筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト辞典』がおススメ。

細かい筋肉に関しても骨のどこについているのか(起始・停止)が3Dで分かりやすく描かれてているし、鍛え方も紹介されているのでレッスンのネタに使える。

あとはTarzanという雑誌(筋トレ界隈で有名)も勉強になるしネタも仕入れられるのでよく購読している。TarzanはKindle Unlimittedで0円で読める号もあるので助かる。モデルがイケメンと美女で目にも良いのもポイントが高い。


瞑想要素をいれると気づきが得られる

瞑想とは観る事。人は今まで気が付けなかった盲点を観る事ができた時、感動を覚える。

瞑想的要素といってもやる事は単純。インストラクションに気付きが得られるような一言を添えるだけである。しかしこれは「(解剖学的に)こうするとここが伸びてますよね」という類のものではない。

前屈から上体を起こしつつある時に背中で感じる空気の流れであったり、腕を上に伸ばしている時の天井と指先との距離であったり。

自分は感じているが生徒さんは意識に上っていないだろうな、という心地よい細やかな感覚を言葉にするのだ。これだけで十分ポーズを深める効果がある。

最近好評だったのはヴィラバドラーサナⅡで、両手を左右に伸ばす際「前の指先は前の壁、後の指先は後ろの壁に触れるイメージ。指先を肩甲骨から左右に広げていく」と言ったものだった。この程度の言葉がけでも効果大だ。

イメージ法は強力なツールとなる。「解剖学は重要だが、それに捕らわれると縮こまったインストラクションとなる。解剖学を知ったうえで解剖学から離れたインストラクションを入れる事で気づきが得られることもある。」これはRYT500瞑想講師の受け売りだが、その通りだと実感している。

己の身体感覚を鋭くして観察し、言語化してシェアする。その質を高めるために必要な知識と感覚、練習法をRYT500では学べる。ヨガ好きならRYT500取得のための講座はおススメのものばかり。是非とも受講してほしい。

イメージ法と解剖学

イメージ法と解剖学を融合させた健康体操をRYT200取得時代に執筆し、予想以上に売れて高評価を頂いて驚いた。是非ご参照あれ。

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