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#JJインド神話 17〜アーユルヴェーダふたりのおじさん

昨日の夜おばあちゃんが仕込んでいたイディリ(米粉発酵むしぱん)が蒸しあがる。

以前ケララ州で朝食として食べていたが、オイリーな主食多いこの旅もとてもお世話になってる。ただやさしい蒸しパン。ほのかにすっぱいのはそうか、発酵だったのか

モーニングティの後だというのに激辛トマトダレと甘辛ココナツダレを交互にいくつもお腹に収納されてく。

これパン界のバスマティと呼ぶわ!ふわふわといくつ食べても雲のようにもたれない。消化が軽い!

ベーグルでクラウドパンディングしインドに来れたJJだけど(詳細バックナンバー参照)皮肉なことに高熱と胃炎明けてカラダの純粋還元化がすぎたか、ここへきてパンに興味がなくなってしまった。旧フランス領でエスプレッソとご一緒のクロワッサン様見かけてもウンともスンとも欲情せず、インドってアイデンティが揺るがされるとは本当な!

朝から見慣れぬおじさんが出入りしてると思いきや、サリバン先生の娘さんの足を診てもらうため、マルマ師さんが来てるとのこと。

マルマ!その懐かしく罪悪感ある響き。昔分厚い本を買って1ページも読めてないやつ!
ざっくり言えばアーユルヴェーダ版のツボ。複雑すぎてあまりにスムーズにサレンダーしたよね

昨年のスリランカのクリニック施設で、頭痛を訴えた際、私の額にドクターが親指をグーンンと押し当て秒で消し去った。驚く私に「これがマルマだ」と彼は言った。

が体感としては、ドクターの”目力念力VS頭痛”で素直に圧に頭痛が”負けた”ような。結果オーライだったが、なんだかものすごい圧感じた。

さて、数々の思い出を胸に食い入るようにマッサージを見学。二人のおじさんがリズムを合わせ指圧のように左右マッサージを進めてく様はアビアンカを彷彿。

サリバン先生は得意げに、この方はマルマの第一人者、ムンバイ一の腕前で、朝から晩まで南から北へ飛び回る売れっ子だと紹介した。相棒のもう一人の方は、まぁ彼ほどじゃないがまぁまぁチカラある (本人の前でただの情報として紹介するドライさに感心) ナオもせっかくだし受けてみれば?との言葉にマッテシタ!と喜びいさんでマットに横になった。

ハテいくらだろう、とよぎらなかったわけではない。でもこの国に来て(幸い日本比で貨幣価値の恩恵もあるけど) 安いか、高いか、は選択基準でないのだとおもった。

欲しいか、欲しくないか でしかない。

「んー値段次第」ていう選択はつまり、必ず要るものではないと発見。トゥクトゥクドライバーで苦い思いもしたけど、買物とはその2択なんだと体で学びつつある。

実際受けてみればほぼほぼ指圧。気持よくないわけなく、ただの極楽。15分くらいで終了

開始の前に祈りのような言葉をつぶやいていたのは印象的だったけど、電流が体に走った!とか神の啓示が見えた!等の奇跡は特になく。ふーんとベッドに横になった。のが最後。

あのむしパンに睡眠薬が入ってたことを疑うほど、あれ、あれれれと、睡魔に襲われる。意識より睡魔のほうが早いのだ。眠い、寝ちゃう、寝てる、と意識はあるのに体はゆうことを聞かず動かない。ピースな金縛り。そのうち意識さえも奪われたらしい。

いつおじさん達が帰ったのかも知らない

コンコンと眠り続けるも、今日は5時からお楽しみのグループレイキがあることは体が覚えていたのだろう、5時前にむっくり時計を探すように目覚めた。おそろしくも5時間以上寝続けたとは!しかもイキナリ!

サリバン先生「アラーよく寝てたわね。あーた寝ながらヨガしてたわよ」

どこまで本当か分からないが、とにかくレイキに間に合って一安心。

あのマッサージ、なんだったんでしょう意識が切れてしまったように寝ました。

すると先生、

マルマとはエネルギーポイントです。彼らは内側でマントラを唱えマルマをあやつっています。生命エネルギーを調整し、内と外の健康や幸福、そして自己変革へ導くのです。

ダーン!

なるほど、ピンときた

あの尋常でない眠気はアップデートするために一旦電源が落ちたものと直感。OS自己変革・・してるのか!? 

部屋に一人またひとりとリッチそうなマダムがやってきてレイキが始まる。

メルボルンでは、心はリッチなヒッピー寄りのマダムが多かったけど、ここではまた違う層にレイキは浸透しているようだ。

サリバン先生式のレイキと、私の取得してきたレイキとはまた違うようで、結構こちらではアレンジが効いており、新技が次々と更新されてるというから驚く。

創始者の日本人、臼井甕男氏はこの世にはもういないが、有力なお弟子さんの元には夢に新しい秘技が”降りて”くるらしい。さっすがインド!なんでもアリにしてしまう。いや彼らがアリならそれは在りなのだ。

レイキが発見されたのは今は昔明治の頃。時代の変化にエネルギーそのものもアップデートが必要というのは、わからなくもない。
オリジナルや伝統を重んじる私のメルボルンの師マーゴが聞いたら眉をひそめそうだけど。

郷に入れるなら、その郷をリスペクトしてこその滞在じゃないか、と一旦スタンダードは横に置いといて、素直にサリバン式を習うことにした。

つづく

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マルマ師さん、ふたり


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