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玖躬琉の部屋

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長い独り言や自身の経験を織り交ぜた随筆やエッセイらしきものもこちらで。
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2020年2月の記事一覧

「止まった時計」であること

ワタナベアニさんのこのつぶやきをみた直後、私は慌てて友人にLINEをした。 「こないだご馳走してもらったから、お礼に贈らせて欲しいの。仕事忙しいだろうけど、これ読んで欲しいんだ。」そう綴った。 了承を得て住所を聞き、私は「支払いを確定する」ボタンを押した。 ■□ 2020年2月17日 突然LINE通知のアラームが鳴り、「仕事が終わったらそのまま笠松競馬場へ行く」とその友人から連絡があった。 「え?明日?」 「2月は減産で連休になったんだ。1人で行動できる連休は、今年

#ごちプリ:皆さんのごちそうさまを聴きたい

先日参加させて頂いた「#ごちそうさまグランプリ」 他のコンテストに比べてゆるゆりと皆さんのご応募をお待ちしているコンテストも、残り1ヶ月となりました。 因みに私が参加したnoteはこちら↓↓↓ このコンテスト、公式にも紹介されて、多くの方の目に留まるようになったのが嬉しいなー。ハッシュタグを覗いては「う・・・うまそう」とよだれを垂らす日々。 ■□■□■□■□■□ 一括りに「外食」って言うけど、人によっていろいろなきっかけがありますよね。どうしてそこで食べるに至ったのか

お迎えにあがりました

「次に来るときは必ずお迎えに上がります。」 そう行って店を出た2019年8月。 お店の名前は「シプカ」さん。noteが繋いでくれた縁で知ったお店です。 長くかかってしまったけど、やっと準備が整いました。 チーママ稼業をお休みして娘を誘い、「昨日よりは少しマシかねー」と北風を感じながら、名古屋のカルチャーが集まる「大須観音」駅を降りて、お店へと向かいました。 ほの暗い階段を上って、一呼吸置いてドアを押す。 押す。 ・・・開かない。 (事前にDM入れてお返事も

2万Hzを共に感じて

「あーーーYodaさんのお財布も欲しかった…」 「可愛かったね。でもあのリングもいいねー。綺麗だった。」 「あれね!次の目標が出来たから、またチーママ頑張る。」 「はは。そういうのあると頑張れるね。」 私にとって、宝石箱のようなお店「シプカ」の帰り道。 今池にあるお目当てのお店が偶々臨時休業で、どうしたものかと歩いていた時に、ビル街に埋もれそうな佇まいの居酒屋を見つけ、寒さから逃れるように引き戸を開けた。 広い割に接客は女将さんひとりらしく、誰も出てこない。 フランチ

こんなんでよかったら

「へ?髪切った?」 タモリさんどうしてるんだろ… ねえ、ロバ・・・じゃない。 この場を借りまして昨日のnoteを読んで頂いた皆様、ありがとうございます。実はたった1日でこんなに観てもらえたのが初めてで、ワタナベアニさんによる他力本願は100も承知で浮足立っています。おかげで新しい出会いもできました。次こそは「自力本願」で。読まれたくなる、読まずにいられなくなるものを届けるべく。日々。 ■□■□■□■□■□ 今季一番の寒気であろう今日、私は自転車でグーグルマップが教えて

ねえロバート、聞いてくれる?

いつもそう。 何かを読んだり、話を聞いたり。感動して、感化されて、嬉しくて、楽しくて、感じた思いを文字に綴る。 さあ、投稿しようと意気込むと、格段にネームバリューをもつ人達が、私と酷似した気持ちを何千字にも渡って綴り、嫌というほど並んでいく。 「時すでに遅し」 怖気づいて、「公開」のボタンを押さずに下書きだけが溜まっていく。いくら書いてもそれは「人まね」ということを思い知らされる。 それが嫌で、焦って投稿してしまえばしまったで、基本の文章構成からアウト。失敗して学ぶとは

#ごちプリ:回らないお寿司

私を読み手にしてくださったひとり、「ごはん」さん主催「ごちそうさまグランプリ」に参加させて頂きます。 真っ先に浮かんだのは色々な手料理だったのですが、今回は「美味しかったお店」ということ。昔ほど外食をしなくなったなかでも、思い出深い「ごちそうさま」を言ったお店は・・・。 **寿司の丸信(静岡県・焼津さかなセンター内)です。** 今から15年ほど前、私は部品工場に勤めていて、パートから正社員に昇格してから、精密部品を作る工作機械のオペレーターをしていました。その時「師