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あたしは、仕事したなーって思って死にたい

この台詞だけでピンときた人。今夜赤羽あたりで飲みましょう。

「働きマン」

「ハッピーマニア」と並ぶ安野モヨコ先生の代表作のひとつ。(と私は思う)

国会であべちゃんに叱咤されそうな、まさにザ・ブラックな職場が描かれているけれど、そこで働く人たちは決して暗い顔はしていない。

それぞれに、仕事に対して、プライドと信念をもって取り組んでいる。

その姿は美しく、働くというのは尊くて素敵なことなんだと思っていた。
いや今でももちろん思っている。

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私はかつて広告代理店で勤めていた。
大学の頃からずっと憧れて、
コネもなく必死にただ必死に頑張って、
本当に運良くひっかかった。

今でも合格の連絡が来た日のしびれる感覚はよく覚えている。

意気揚々と入社して、東京アッパーOLとして西麻布あたりで幅きかせてやるぜみんなひれ伏せと意気込んでいた私に待っていたのは、

雑務雑務雑務雑務
接待接待接待接待
待機待機待機待機
謝罪謝罪謝罪謝罪
忖度忖度忖度忖度

そろそろゲシュタルト崩壊しそうなので控えるけれど、要は、仕事は長時間超労働、ひどくハードだった。

クリエイティブでオシャンティでアッパーライフを夢見た片田舎の女子だった私は打ち砕かれた。

それでも必死にかじりついて踏ん張って行けたのは、とても魅力的な同僚の人たちがいたから。

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ようやく本題ですが、
私は仕事人間では決してないけれど、働くという行為はわりと好きだ。

(大好きと言えないのは、年に2回くらいすべてを投げ出して働かない生活をしたい衝動にかられるから)

働くという字は、人が動く、と書く。


どこぞの誰かが言っていた。
たしかにそのとおり。ひとりでできる仕事なんてない。もっと言うと、ひとりで生きられる人なんていない。


いいですか。あ、人というのは〜どんなに孤独だと思っていても、か、な、ら、ず、誰かに支えられて生きています。だから、君たちは、ひとりじゃにゃいっっ!(ふぁさっ


でもね、金八先生。
支えてくれてる人たちは、必ずしも私の好きな人ではないというのが分かってきたよ。

要は、一緒に仕事する中に、卍な野郎がいるわけです。

それでもその卍さんを無視して仕事が進むことはなく、いつもいつも、少しずつのストレスの粉を振り掛けられながら、なんとか振り払って頑張るわけです。

さながら塩をかけられて萎縮してゆくナメクジのように。

じわじわと。その攻撃は私を蝕む。

いっそ私がナメクジだったらあと何振りかで消えて無くなるのに。

残念ながらこちとら人間32年目だ。

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そんな思いを抱えて、今日もゆく。
そうさ私はサラリーマン。

#エッセイ #仕事論 #働くとは #漫画論