珈琲とクッキー

(2023年3月17日の記事)

茶の湯の世界。茶道に興味を持ち始め、千利休やらその世界観を勉強していたら、それはそれは素晴らしく、これぞ日本文化の極みと感銘を受けまして、はい。こうなったら茶道も始めようかと考えたのだが、今の僕にはまだ他に優先してやるべき事が山積みなので、とりあえず茶の湯の世界は、喫茶ワンツースリーで僕なりの表現ができたらいいなとか考えている今日この頃。あぁ、そんな想いにさせてくれる季節、春。鶯もついつい鳴きたくなっちゃうんですね、ええ。

さて、少しずつだが、喫茶ワンツースリーについて聞かれることが増えてきた。一応、毎週水曜日の夜八時からやってます、とだけ伝えてて、毎週といえど、仕事で遅くなったり、体力的に疲れてるなーって時は開けてなかったりもする。どこで確認すれば正確な情報が得れるのか?となるのだが、これもまた曖昧な返事になってしまうのだが、お店のインスタで一応、告知しているつもりで。一応というだけに、投稿すらもしてなかったりするので、いよいよ困ったお店だったりはする。と、まぁそれくらいひっそりとのんびりやっている。

そんな喫茶ワンツースリーは数えるほどだが営業回数を重ね、進化を遂げている。

僕の珈琲にはチョコよりもクッキーのが合う。のが合うと書いたのも、チョコレートは珈琲にマッチするだろうと浅はかながら、お出ししていた。けれど、合ってないわけじゃないがチョコの美味さが引き立ち、逆に珈琲の良さが消えているのでは?と思い始め、色々と試行錯誤していた。

珈琲はプリンもパンもカレーにも、とにかく幅広くなんでも良く合う。良く合うだけに難しい。目指すべきところは茶の湯の世界。一期一会のおもてなしを素敵なひとときにすることだ。

お客さんがクッキーを焼いて持って来てくれた。それがこれ以上にないくらい合ってしまった。「これだ」と確信した瞬間「プロフェッショナルの流儀」のBGMが流れた。

立て続けに話が運ぶのだが、もんどらーめんの大将に珈琲の豆をプレゼントしていた。お返しにその豆で淹れた珈琲をご馳走するよとお誘いをいただいた。そこでもクッキーが用意されていた。あーやっぱりそうなんだ。味のプロはそうするんですね~なるほどなるほど、と。

珈琲を越えてきちゃうのは違う、これは味のマリアージュだから、引き立てあってこそだと教えていただいた。次は情熱大陸のBGM、葉加瀬太郎がノリノリで演奏していた。あーなるほどね。珈琲にはクッキーか。いや、異論はあると思う、世の中は広いので。けど、こっちはもう情熱大陸のBGMが流れちゃっている。

春だ。茶の湯の世界観を喫茶ワンツースリーでやってます。鶯も楽しそうにホーホケキョと鳴いている。間もなく桜が咲く頃になる。日本は素晴らしい国である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?