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バイオリン分解 その後&接着剤、膠(にかわ)について

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バイオリンは、アロンアルファのような強力接着剤でつけているのではなく、膠(にかわ) で接着しています。
膠(にかわ)は、熱いお湯につけると剥がすことができ、冷めると強い接着力を発揮します。

ん?膠(にかわ)って?

動物の皮や骨に熱を加えて抽出した、コラーゲンで出来た接着剤。
まぁ、「ゼラチン」です。ちょっとオシャレに言うと「ジュレ
和食で言えば、「煮凝り」魚を煮付けると、煮汁が翌日プルプルしていますよね。アレです。

バイオリンに使われる膠は、ウサギの皮から取られたものが良い、色が薄く、接着力が高いと記述された本もありますが、播州膠が最高!という、お話も聞きました。
参考までに。播州膠さんのページ。
http://www.terawaki.jp/nikawa.html

膠は、接着する他に、粘着力の弱いゼリー上の膠は、ニスの下地としても使われます。新作のツルツルピカピカの艶は、膠のおかげという部分もあります。
ニスのお話は。また後日。

さて、前回、※1ネックが折れた話を紹介しましたが、正確に言うと、ネックが折れたのではなく、膠が剥がれて、分解したということになります。

楽器は調整、修理が必要です。※2表板や指板は、修理で剥がします。
強力接着剤は厳禁なのです。

がっ、

前回、ネックが折れてしまった時は、次のステージまで、後40分。
豪華客船には、後2週間ほど乗っている、下船して修理するわけにもいかない。まだいくつかコンサートがある。

泣く泣く強力接着剤で、くっつけました。

帰国後、楽器屋さんに持っていて、丁寧に接着剤を剥がし、その後、膠で無事くっつけましたとさ。

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※1 バイオリンが折れた、分解した話です。
https://note.com/yodaaya/n/n7e547d8f55c9/edit

※2 表板、指板などはこちらを読んでくださいね。
https://note.com/yodaaya/n/n15abb3d79e8a

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