努力は裏切る ~北京五輪より~

皆さんはこの言葉を聞いてどのような感情を

抱きましたか。

私は言葉自体は残酷だけど、これこそ真理なの

ではと痛感させられました。

この言葉は昨日まで行われていた北京五輪スノーボード

パラレル大回転女子日本代表の竹内智香

さんがあるインタビューでおっしゃっていた。

竹内さんは今回を含めて実に6大会の五輪を経験

しており、2014年のソチ五輪ではスノーボード

日本女子では初の銀メダルに獲得するなど、

トップアスリートの1人である。

そんなメダリストが「努力は裏切る」と言っている。

なぜこのような言葉にいたったのか?

結論から言うと、努力をしたから金メダルがとれるほど

甘い世界でないことを伝えたいためである。

努力が金メダルに直結しないからこそ、それでも努力すること、

先の見えないものに投資する努力を積み重ねる覚悟が必要だと

説いていた。

長くトップで闘っていたからこその厳しさを表した言葉で、

とても印象的な言葉でした。





ここからは私の持論になるのだが、「努力は裏切る」は

努力だけでは足りないことを暗に示しているのではと感じた。

努力は誰しも毎日行っていることであり、仕事や趣味、勉強などを

「頑張る」ことが「努力する」ことである。

しかし、これだけで結果が出せれば人生苦労しないだろう。

では努力の上に何が必要か?それは「準備」である。

具体的に説明するために、東大を目指す高校3年生を

例に出す。

この子にとっての「努力」とは東大レベルまで学力を引き上げる

ことである。

なので出来るだけ多くの難易度の高い問題に触れることで

学力自体の底上げには繋がる。

しかし、これだけで受かるほど東大入試は甘くない。

東大入試には東大入試にしかない特徴や傾向が間違いなくある。

これは東大に限らず、どの大学でも一緒である。

なので入試に対して「準備」をしなければならない。

「準備」とは過去問や大学別模擬試験を通じて、

試験の傾向と対策を練ることである。

入試は満点を取ることが目標ではなく、合格点を取ることが

マストである。

なので、その大学に合わせた自分を作り出すことが重要なのである。

このように「努力」と「準備」は必要十分条件であり、

どちらかが欠けても目標まで辿り着けない。

きっと竹内選手はこのようなことも伝えたかったのかなと

思った。

最後に私の好きな漫画の1つである「BLEACH」の登場キャラクターである

浦原喜助の言葉を抜粋する。

「千の備えで一使えれば上等」

「死なない為に死ぬほど準備することなんてみんなやって

いる事でしょう」


いずれも激しい戦闘シーン中のセリフであり、幾千の準備を重ねても、

実戦で使えるのはごく僅かであるという厳しい実情を表している。

努力の積み重ねの上に準備が成り立つこと、そして沢山の準備の中で

実戦で使えるのはごく僅かであることを肝に銘じて明日からも

頑張りたい。




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