私 と ヨガ

昨日の朝、目覚めぎわにうっすらと、思い出した記憶がありました。
それは「高校生のわたし」が感じていたことでした。

下校時間、高校生の群の中に、学校から駅へ向かう私がいました。部活の友達と一緒に歩いている私は、とてもイライラしていました。でもなぜイライラしているのか、その理由がわからないのです。わからないことにもイライラしながら、ただ黙々と歩いていました。

完全に無意識でしたが、自分の内にすっかり入り込んで、周りをシャットアウトしている私を見て、友達に諭されたことを思い出しました。

気分が良くなくても、みんなといるんだから、話しながら帰ろうよ。

そんな風に周りの雰囲気を巻き込んでいるつもりは毛頭もなく、ただ自分の感情が、心が、定まらずに自由に動きまわる事を持て余し、余裕がなかっただけでしたが、ふと我に返ったと同時に、とても申し訳なく感じたのを覚えています。

人生で初めて、この厄介な、目に見えない、コントロールできない、
「気分」ってなんだろう？「心」ってなんだろう？と思った瞬間でした。

この時の感覚は、とても印象的で、定期的に思い出す風景の一つです。

＊

ああ、そうだ、そういえば。

この「心」を制御し、感覚を研ぎ澄まさせ、よりインスピレーションを受けとって、よりクリエイティブに、活き活きと、自由自在に生きてゆくために、私は、ヨガを始めたんだったな。。

ふと、ヨガに対する私の原点が、蘇ってきたのでした。

＊

ヨガとは、この心の動き、作用を、止滅させること。

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ヨガ経典の、かなりの序盤にも書いてある、この力強い一言に、全ては凝縮されています。「肉体」という乗り物、入れ物の中にある、目に見えない、移ろいやすい「心」。

心もとないから、肉体を、体を使ってアーサナをすることで、心へもアプローチしてゆき、少しづつ、心や感情に振り回されない自分を作り上げることで、思い癖や無意識の意識や、様々なことが、少しづつ変わってゆき、そしていつのまにか、人生が変わってゆく。

私にとってのヨガとは、そんな風にじわじわ効いてくる、魔法のようなツールです。魔法といっても、瞬間的に劇的に、といったタイプではないところがミソです笑。それだけに、じっくり確実に、いつのまにか変化をしている、といった感じなのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。ではでは！

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