永遠の命

少し前にTwitterスペースで「永遠の命」について対話しているのを聞いた。ぼくはあえて発言せずリスナーのままやり過ごしたが、実は以前から考えていることがあった。
確かに医療技術の発展は人類の寿命を飛躍的に伸ばし続けてはいる。今世紀中に150歳という平均寿命も夢じゃないとか。さらに内臓を含めた身体の義体化が進めば一気に長くなることも想像に難くない。

ならば永遠の命は可能なのか?

無理だ、と思う。
「永遠と感じられるくらい長い寿命」なら可能性はあろう、数億歳なんてのもありうる。でも数億年なんて宇宙の尺度では一瞬なのだ。

まず、この地球自体あと20億年ほどで生物が住めない環境になると予想されている。科学技術で住めるよう維持したとしてそれでも50億年後には太陽の熱暴走が始まり(白色巨星化)今の火星軌道まで膨れ上がった太陽に飲み込まれる。

とはいえその頃には宇宙開発も進み太陽系外へ進出しているかもしれない。生存に適した惑星を渡り歩けばよさそうなもの。それでもだめな理由がある。

10の67乗年後、陽子崩壊が起こるとされているからだ。(10の後に0が67個並ぶ数)

陽子崩壊は通称でその他の素粒子も崩壊して消えてしまうという、すると物質が作れないわけで物質のない宇宙になる。SFなどでプラズマ生命体のような物質に頼らない命も想像されてるが素粒子のない世界ではそれすら無理。

よって「永遠」という概念は人間の想像上の産物であり得ない、と愚考するものである。

今まで読んできた知識総動員して書いたけど間違ってたらごめんちゃい。

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