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読書記録♡PK(伊坂幸太郎)

座右の書はなにか、と聞かれたら、わたしは迷いなくこの本を挙げる。それくらい本当に、手元に置いて、なにかあったら読み返す、大切な一冊。

この物語に出てくる人たちだけじゃない。わたしたちも、みんな勇気の量が試される場面があるんだよね。どっちを選べばいいんだろう?どっちを選ぶのが正解?って、迷うことがたくさんある。

だけどわたしはこの本から、子どもに胸を張れるほうを選べばいいんだって教えてもらった。そしてその勇気が、どれだけ大事なのかも。

臆病は伝染する。でも、勇気も伝染する。

胸がぎゅうって。震えた。そう、誰かが起こした勇気は、誰かの勇気になる。

わたしはとうにいい大人だけれど、なにかに迷いそうになったとき、道が見えなくなったとき、間違えてしまったとき、この本を絶対に思い出すし、読み返すの。たとえ間違った選択をしても、正そうとすればいい。間違いはそれを正すのを拒まない限り、間違いにはならないから。

物語自体、とってもおもしろい3篇のSF小説。でも、3編とも少しずつリンクしていて、これぞ伊坂ワールド。これだから好き。


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