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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その13 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

「赤(あか)い糸(いと)と頑強(がんきょう)な鎖(くさり)」

交友(こうゆう)のタスクとは、仕事(しごと)を離(はな)れたもっと広(ひろ)い意味(いみ)での対人関係(たいじんかんけい)のことなんだ。仕事(しごと)とは違(ちが)って強制力(きょうせいりょく)はないから、踏(ふ)み出(だ)すのも深(ふか)めるのもむずかしい関係(かんけい)なんだよ。

友達(ともだち)や知り合いの数(かず)には何(なん)の価値(かち)もないんだよ。考(かんが)えるべきは関係の距離(きょり)と深(ふか)さなんだ。

もし親友(しんゆう)をつくりたいのなら、最初(さいしょ)の一歩(いっぽ)を踏み出すのは君(きみ)だ。君(きみ)が変われば、周りも変わる。アドラー心理学(しんりがく)とは、他の人を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学なんだ。

最後(さいご)の愛(あい)のタスクには、2つの段階(だんかい)があるんだよ。一つは恋愛関係(れんあいかんけい)。そして、もう一つが家族(かぞく)との関係、とくに親子関係(おやこかんけい)になるんだ。3つのタスクのうち、愛(あい)のタスクがもっともむずかしいんだ。

例(たと)えば、友達(ともだち)から恋人(こいびと)に変わったとき、今まで何とも思ってなかったことが許(ゆる)せなくなったりする。他の異性(いせい)の友達(ともだち)と遊ぶことが許せない、束縛(そくばく)しようとしたりするんだ。

人は「この人と一緒(いっしょ)にいると、とても自由(じゆう)に振舞(ふるま)える」と思えたとき、愛を感じることができるんだ。平穏(へいおん)な、きわめて自然(しぜん)な状態(じょうたい)でいられる。ほんとうの愛とはこういうことなんだよ。

ただし、恋愛関係(れんあいかんけい)や夫婦(ふうふ)には「別(わか)れる」という選択肢(せんたくし)がある。ところが、親子関係(おやこかんけい)では基本的(きほんてき)にそれができない。恋愛(れんあい)が赤い糸で結(むす)ばれた関係だとすれば、親子は強い鎖(くさり)でつながれた関係なんだね。

この親子関係から、まず逃げてはならないんだよ。難しく思える関係であっても、向き合う、先延(さきの)ばししてはいけないんだ。いちばんいけないのは「このまま」の状態(じょうたい)で立ち止まることなんだよ。


今日はここまで。次は、「「人生(じんせい)の嘘(うそ)」から目を逸(そ)らすな」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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