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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その5 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

「あなたの人生(じんせい)は「いま、ここ」で決まる」

どうすればライフスタイルを変(か)えることができるか。そのためにまずやるべきことは、「いまのライフスタイルをやめる」という決心(けっしん)なんだ。例(たと)えば、「もしも○○のような人間になることができたら」とかそういったことを言っているうちは、変わることなんてできないんだよ。それは変わらない自分への言い訳だ。

他(ほか)の例(れい)として、小説家(しょうせいつか)になりたいと思いながら、なかなか作品(さくひん)を書きあげられない人がいる。この人によると、仕事(しごと)が忙(いそが)しくて、小説(しょうせつ)を書く時間(じかん)がない、だから、書きあげられないし、賞(しょう)に応募(おうぼ)できないと言うんだ。

だけど、ほんとうにそうなんだろうか。本当(ほんとう)のところは、応募(おうぼ)しないことによって、「やればできる」という可能性(かのうせい)を残(のこ)しておきたいんだ。人(ひと)に評価(ひょうか)されたくないし、落選(らくせん)したくない。時間(じかん)さえあればできるとか、自分には才能(さいのう)があるんだとか、そういった可能性(かのうせい)のなかに生きていたいんだね。

賞に応募して落選するのなら、それでいいんだよ。そうすればもっと成長できるかもしれないし、もしくは別(べつ)の道(みち)に進(すす)もうと思うようになるかもしれない。どちらにしろ、前に進むことができる。いまのライフスタイルを変えるとはそういうこうとなんだ。

この人にとって、やるべきことを前にしながら、「やれない理由」をあれこれひねり出しているのは、とても苦(くる)しい生き方だ。まさしく、自分自身(じぶんじしん)で人生(じんせい)を複雑(ふくざつ)にしていて、幸せ(しあわせ)に生きることを難(むずか)しくしているんだ。

この人は、この人のまま、ただライフスタイルを選びなおせばいい。厳しい話かもしれないけど、シンプルなんだよ。

アドラーの目的論は、「これまでの人生になにがあったとしても、今後(こんご)の人生(じんせい)をどう生きるかについて何(なに)も影響(えいきょう)しない」と言っているんだ。自分の人生を決めるのは「いま、ここ」に生きる自分なんだ、と。過去(かこ)なんて関係(かんけい)ない、過去なんて存在(そんざい)しないんだから。


今日はここまで。次は、「なぜ自分のことが嫌(きら)いなのか」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!




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