小学生向け　読書感想文　「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド」その２① ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント : 経済的自由があなたのものになる (単行本)

②第一部（だいいちぶ）　クワドランドの右側（みぎがわ）か左側（ひだりがわ）か

あなたはどこのクワドランドに属しているか

キャッシュフロー・クワドランドの図をもう一度（いちど）見てみよう。

Ｅ　・・・　従業員（じゅうぎょういん）、会社員（かいしゃいん）、お店や会社に雇（やと）われて働く（はたらく）人

Ｓ　・・・　自営業者（じえいぎょうしゃ）、自分でお店を出している人のこと、医者（いしゃ）、弁護士（べんごし）など

Ｂ　・・・　ビジネスオーナー、会社経営者（かいしゃけいえいしゃ）、Ｅの人を雇（やと）うこと

Ｉ　・・・　投資家（とうしか）、お金でお金を生（う）み出すひと

キャッシュフロー・クワドランドは収入（しゅうにゅう）を得（え）るための、つまりお金を生み出すための四つの異なる方法（ほうほう）を表（あらわ）しているんだったね。

たとえば、従業員（じゅうぎょういん）は会社のために働（はたら）いてお給料（きゅうりょう）をもらう。自営業者（じえいぎょうしゃ）は自分のために働いて収入（しゅうにゅう）を得（え）る。ビジネスオーナーは自分が持つビジネスから収入を得る。投資家（とうしか（は投資から収入を得る、つまりお金にお金を生ませるんだ。

それぞれのクワドランドにはそれぞれに合ったスキル、それぞれに合った人間性（にんげんせい）が必要（ひつよう）だ。主（おも）な収入源（しゅうにゅうげん）をどのクワドランドにするか、それを選（えら）ぶことは、その人の価値観（かちかん）、得意不得意（とくいふとくい）、興味（きょうみ）などによるんだ。

どんな職業（しょくぎょう）の人でも、自分がしたいと思うクワドランドから収入を得ることができるんだ。どれか一つしかできないないってわけじゃないよ。

たとえば、医者（いしゃ）で従業員として働きたい場合は（ばあい）、大きな病院（びょういん）に勤（つと）めればいいし、同じ医者でも自営業者として収入を得たいのなら、事務（じむ）を任（まか）せられる人を雇（やとって、開業（かいぎょう）すればいいんだ。あるいはビジネスオーナーになる道（みち）を選（えら）ぶこともできる。つまり、病院（びょういん）を自分で持って、医者や看護師（かんごし）さんを雇（やと）って働かせる。この道を選んだ場合、この医者はビジネスを所有（しょゆう）するだけで、自分がそこで働く必要はないんだ。また、このビジネスの他に、全然（ぜんぜん）違（ちが）うビジネスを所有（しょゆう）したり、どこか違うところで患者（かんじゃ）さんの治療（ちりょう）をするというやり方もある。この場合は、ＥとＢの両方（りょうほう）のクワドランドから収入を得ることになる。

ここで大事（だいじ）なところは、「収入をどこから生み出すか」だよ。職業（しょくぎょう）やどんな仕事をしているかは関係（かんけい）ない。大事なことはどうやって収入を生み出すかだ。

その人の言葉でクワドランドがわかる

その人のことをあまり知らなくても、どのクワドランドに所属（しょぞく）しているか知ることはできるよ。一つは相手（あいて）の話す言葉をよく聞くことだ。

Ｅクワドランドの人はたとえば、こんな風（ふう）に言う。

「安定（あんてい）していて、お給料（きゅうりょう）がたくさんもらえるしっかりとした会社を探（さが）している」

Ｓクワドランドの人はこんな風に言う。

「私の仕事に対するお金は一時間（いちじかん）につき、3500円だ。」

「私以外（わたしいがい）にこの仕事をやりたいという人、きちんとできる人はいない」

Ｂクワドランドの人はよくこんな風に言う。

「私の会社の経営（けいえい）を任（まか）せることのできる新しい社長（しゃちょ）を探している。」

Ｉクワドランドの人はこんなふうに言う。

「私のキャッシュフローは内部収益率（ないぶしゅうえきりつ）に基（もと）づいているのか、あるいは純収益率（じゅんしゅうえきりつ）に基づいているのか」

クワドランドによる本質的（ほんしつてき）な違（ちが）いとは？

次に、クワドランドによってどんな風に人間が違うか、特徴（とくちょう）をいくつかあげてみるね。

Ｅ・・・従業員

「安定（あんてい）」

この言葉は怖（こわ）いという気持ちに対する反応（はんのう）として出てくることが多い、恐怖（きょうふ）を感じると、人は安定を求（もと）める言葉（ことば）をよく使うようになる。とくにＥクワドランドに属するひとはその傾向（けいこう）が強いんだよ。お金や仕事のこととなると、よくわかない状態（じょうたい）を恐怖（きょうふ）に感じて、絶対（ぜったい）いやだという人が多い。だから安定を求めるんだ。Ｅクワドランドの人にとっては、安定していることの方がお金よりも大事な場合がよくあるんだ。

Ｓ・・・自営業者

この世界には、「人の下で働くのはいやだ」「自分のやりたいことをしたい」と考える人がいる。この人たちは自分が一生懸命（いっしょうけんめい）働いたら、その分はきっちりお金を支払（しはら）ってほしいと思っている。お金にかんして、一人でやっていこうとする気持ちが強（つよ）い。

Ｅクワドランドの人は、お金のないことについて恐れる気持ちがでてくると、安定とか保証（ほしょう）を求めるようになる。でもＳクワドランドの人は、恐怖心（きょうふしん）が出てくると、コントロールしようとして、自分自身（じぶんじしん）で何とかしようとする。

Ｂ・・・ビジネスオーナー

本物（ほんもの）のＢの人は、Ｅ、Ｓ、Ｂ、Ｉ、四つのクワドランドのすべてから優秀（ゆうしゅう）な人を集（あつ）めて、自分の周（まわ）りにいてほしいと思っている。Ｂの人はよくこんな風に言う。「人を雇って仕事をしてもらうことができて、しかも自分よりうまくやってくれるとしたら、自分でやることはない」

Ｉ　・・・　投資家

投資家はお金でお金を作り出す。お金が自分の代わりに働いてくれるので、自分で働く必要はない。いつか金持ちになりたいと考えている人はだれでも最後にはＩのクワドランドに来なければならないんだ。

この章はまだまだ書きたいことがあるので、まだまだ続くよ。とりあえず今日はここまで。

それではまた明日！