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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その12 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

「直面(ちょくめん)する「人生(じんせい)のタスク」をどう乗(の)り越(こ)えるか」

対人関係(たいじんかんけい)はどれだけ大きく考(かんが)えてもたりないくらい、重要(じゅうよう)な問題(もんだい)なんだ。

なぜ、他の人を「敵(てき)」とみなし、「仲間(なかま)」だと思えない人が多(おお)いのか?

それは、勇気(ゆうき)をくじかれたその人が「人生(じんせい)のタスク」から逃(に)げているせいなんだよ。

これは大切(たいせつ)ところなんだ。アドラー心理学(しんりがく)では、人の行動面(こうどうめん)と、心理面(しんりめん)について、目標(もくひょう)を掲(かか)げているんだよ。

まず、行動面(こうどうめん)の目標(もくひょう)は、「自立(じりつ)すること」、「社会(しゃかい)と調和(ちょうわ)して暮(く)らすこと」の二つ。そしてこの行動面を支(ささ)える心理面の目標が「わたしは能力(のうりょく)がある」という意識(いしき)、それから、「人はわたしの仲間(なかま)である」という意識なんだ。

そして、これらの目標は、「人生のタスク」と向き合うことで達成(たっせい)できるんだ。

子どものときは、親(おや)から守(まも)られて、生きていくことができる。やがて、「自立」して、社会にでていく。この途中(とちゅう)で、色んな人と関係(かんけい)をもつことになる。もちろん、誰(だれ)かを好きになって、結婚(けっこん)することもあるだろう。子どもが生まれることもあるかもしれない。

アドラーはこういった過程(かてい)でうまれる対人関係(たいじんかんけい)を「仕事のタスク」、「交友のタスク」、「愛のタスク」の3つに分け、まとめて、人生のタスクと呼(よ)んだんだよ。

一人の個人(こじん)が、社会(しゃかい)に出て生きていこうとするとき、ぶつかる対人関係(たいじんかんけい)。それが人生のタスクなんだ。

まず、「仕事(しごと)のタスク」から考(かんが)えてみよう。

どんな仕事(しごと)でも、ひとりで全部(ぜんぶ)できるわけじゃないんだ。人の協力(きょうりょく)がないまま、成り立つ仕事(しごと)は基本的(きほんてき)にないんだよ。だけど、対人関係(たいじんかんけい)だけで考えると、仕事(しごと)の対人関係(たいじんかんけい)はもっともハードルが低(ひく)いんだ。成果(せいか)をだすという目標(もくひょう)があるから、少しくらい気が合わなくても協力(きょりょく)しないといけないし、仕事が終(お)わってしまえば、他人(たにん)になることができるからね。

そして、ここでつまづいてしまった人が、ニートや引きこもりと呼ばれる人なんだよ。

この人たちは、仕事が嫌(いや)になったわけじゃなくて、主に対人関係(たいじんかんけい)を恐れているんだ。

仕事をとおして、批判(ひはん)されること、お前には能力(のうりょく)がないとされること、かけがえのない「わたし」が傷(きず)つくことが嫌(いや)なんだ。


今日はここまで。次は、「赤(あか)い糸(いと)と頑強(がんきょう)な鎖(くさり)」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!


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