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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その10 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

人生(じんせい)は他者(たしゃ)との競争(きょうそう)ではない

「優越性(ゆうえつせい)の追求(ついきゅう)」と聞(き)くと、他(ほか)の人と自分(じぶん)を比(くら)べて、優(すぐ)れていようとすること、人と蹴落(けお)として階段(かいだん)を昇(のぼ)ろうとすることだと思(おも)いがちだけど、そうじゃないんだよ。

同じ平(たい)らな地面(じめん)に、前(まえ)を進(すす)んでいる人もいれば、その後(うし)ろを進(すす)んでいる人もいる。

そんな姿(すがた)をイメージしてほしいんだ。

進んできた距離(きょり)や道(みち)のりは違(ちが)うけど、みんな平らな地面を歩んでいることは同じなんだよ。

優越性(ゆうえつせい)の追求(ついきゅう)とは、自分(じぶん)の足を一歩前(いっぽまえ)に踏み出す(ふみだす)意思(いし)であって、人よりも上を目指(めざ)すことではないんだ。

誰(だれ)とも競争(きょうそう)することなく、ただ前(まえ)を向(む)いて歩いていけばいいんだよ。

そんなことを言っても、人と比べてしまうこともあるかもしれない。劣等感(れっとうかん)が生まれることがあるかもしれない。

それでもやっぱり違うんだ。健全(けんぜん)な劣等感(れっとうかん)とは、人と比べるなかで生まれるわけではなく、なりたい自分と今の自分を比較(ひかく)することで生まれるものなんだよ。

僕たちはみんな違(ちが)うんだ。性別(せいべつ)、年齢(ねんれい)、見た目、経験(けいけん)、全く同じ人なんでどこにもいない。人と違いがあることは積極的(せっきょくてき)に認(みと)めよう。だけど、僕たちは、「同じではないけど対等(たいとう)」なんだよ。

人はみんな違っている。できること、できないことがあるかもしれない。子どもと大人では責任(せきにん)が同じほどとれないかもしれない。だけど、そんなことで人の価値(かち)が決(き)まるわけないんだよ。

いまの自分よりも前に進(すす)もうとすることにこそ、価値(かち)があるんだ。


今日はここまで。次は、「お前の顔を気にしているのはお前だけ」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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