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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その9 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

「言(い)い訳(わけとしての劣等(れっとう)コンプレックス」

劣等感(れっとうかん)はだれでも持(も)っているものだし、それ自体(じたい)はなにも悪(わる)いものではないんだよ。

そもそもどうして、人は劣等感(れっとうかん)を抱(いだ)くのだろう?

これは、順番(じゅんばん)に説明(せつめい)していくね。

まず、人は無力(むりょく)な存在(そんざい)として、この世に生まれる。そして、その無力な状態(じょうたい)から抜け出したいと思うんだ。これは誰(だれ)しもが持つ変(か)わらない願(ねが)いなんだよ。

アドラーは、これを「優越性(ゆうえつせい)の追求(ついきゅう)」と呼(よ)んでいる。

簡単(かんたん)にいうと、「向上(こうじょう)したいと思うこと」、理想(りそう)の状態(じょうたい)を追求(ついきゅう)すること」だね。

これと、反対(はんたい)にあるものが、劣等感(れっとうかん)なんだ。人は誰(だれ)しも、「向上したいという思う状況」にいる。何か目標があって、そこに向かって前進(ぜんしん)している。だけど、理想(りそう)に到達(とうたつ)できない自分に対し、まるで劣(おと)っているかのような感覚(かんかく)を抱(いだ)く

アドラーは、「優越性(ゆうえつせい)の追求(ついきゅう)も劣等感(れっとうかん)も病気(びょうき)ではなく、健康(けんこう)で正しい努力(どりょく)と成長(せいちょう)への刺激(しげき)である」と言っているんだ。劣等感(れっとうかん)をバネにすればいいわけだね。

ところが、なにもしないうちから、「どうせ自分なんて」「どうせがんばったところで」とあきらめてしまう人たちがいるんだ。

これは、劣等感(れっとうかん)ではなく、劣等(れっとう)コンプレックスなんだよ。

劣等(れっとう)コンプレックスとは、劣等感を言い訳(いいわけ)に使(つか)い始(はじ)めた状態(じょうたい)のことを言うんだ。

具体的(ぐたいてき)に言えば、「僕(ぼく)は、学歴(がくれき)が低いから、成功(せいこう)できない」と考えたりすることだよ。

確(たし)かに学歴(がくれき)が高(たか)い方が、成功しやすいのかもしれない。

だけど、問題(もんだい)はそうした現実(げんじつ)にどう立ち向かうかなんだ。


今日はここまで。次は、「自慢(じまん)する人は、劣等感(れっとうかん)を感じている」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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