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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その2 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

「トラウマは、存在(そんざい)しない」

アドラー心理学(しんりがく)ではトラウマをはっきりと否定(ひてい)しているんだ。心(こころ)に負(お)った傷(きず)が今(いま)の不幸(ふこう)を引(ひ)き起(お)こしていると考(かんが)えないんだよ。

アドラーはこう言っている。「どんな経験(けいけん)もそれ自体(じたい)は成功(せいこう)の原因(げんいん)でも失敗(しっぱい)の原因でもない。僕たちはトラウマに苦(くる)しむのではなくて、経験したことの中から、目的にかなうものを見つけ出す。経験によって決まるのではなくて、経験に与(あた)える意味(いみ)によって、自分を決定(けってい)している。」と。

大きな災害(さいがい)だとか、大きな出来事(できごと)があったときに、そのことがその人の人格(じんかく)に与える影響(えいきょう)はゼロではない。だけど、大切(たいせつ)なのは、それによって何かが決まるわけではないってこと。過去(かこ)の経験(けいけん)に「どのような意味を与えるか」によって、自分の人生(じんせい)を決定している。人生は自分で選択(せんたく)するものであり、自分(じぶん)がどう生きるかを選(えら)ぶのは自分なんだ。

外にでることなく、引きこもっていれば、親(おや)が心配(しんぱい)する。親の注目(ちゅうもく)を集(あつ)めることができ、丁寧(ていねい)に接(せっ)してくれる。だけど、家から一歩(いっぽ)でも外にでてしまうと、誰(だれ)も自分を大切(たいせつ)にしてくれない。

これは引きこもりの人によくある話なんだ。

僕たちはみな何かしらの「目的」に沿って生きている、それが「目的論」なんだよ。


今日はここまで。明日(あした)は、「人は怒(いか)りを捏造(ねつぞう)する」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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