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どんな仕事経験も無駄にならないというお話

はじめに

皆さま、お仕事お疲れさまです。世はお盆ですね。
私事、社会人生活も30年ほど経ちます。その過程で、私もいろいろな仕事を経験しました。望んだもの、不本意なもの、理不尽なもの、楽しいもの、腹立たしいもの、辛いもの、うまくいったもの、うまくいかなかったもの、数え上げればきりがないほどたくさんあります。
そんな私ですが現在スタートアップのCFO職に携わっているなかで今までの経験が活きているのを実感しています。これらの経験があったからこそ、今なんとか仕事を回せているのだろうと思います。
ポイントは「業務のことをどれだけ知っているか?」だと思っています。
業務のことを知っていると、課題仮説を立てやすくなるからです。
以下、過去の経験がどんな風に役立ってきているかいくつか挙げてみます。

自動車の研究開発設計

自動車会社は製造業のいろいろな機能が集約された組織体と考えてよいと思います。新規サスペンションシステム開発の初期段階(機構設計、レイアウト設計、パラメータ設計、CADや機構解析ソフトを使った性能設計)は特に面白かったです。自動車会社にいる間、図面、仕様書、何百枚描いたかわかりません。そして、特許出願も(当時は明細書の作成まで自分でやる必要がありました)。
⇒製造業の人とお話をするとき、どの領域の苦労話をしているのかだいたい分かります。ディープテック系のスタートアップは特許も重要で何を準備しなければいけないのかとか分かるのは役立ちます。

サービス商品化及び事業開発

APMとして自分たちのサービス商品の商品化を担当。商品戦略(商品仕様、品質保証)、販売戦略(対象顧客想定、マーケティング、営業育成)、保守運用戦略など。どんな部署がどんな風に関与してくるかみたいな話も。商品の作りこみにおいて品証部門とよく喧嘩していたのが懐かしい(品証部門というのはなぜ教科書的な話しかしないんでしょうか)。事業開発においては事業戦略とそれを数字に落として採算性とかを見るあたり。
⇒商品化プロセスの話もそうですし、事業計画策定スキルはまさに今役立っています。

コンサルティング営業

B2Bの会社だったので、法人営業プロセス(アプローチ、提案、契約、導入、クロージング、フォローの一連の流れ)について詳しくなりました。キーマンや予算を押さえるといったノウハウもここで学びました。コンサルティングにおける仮説思考の重要性も。
契約書についても、大きな会社では法務部門が行うのは形式的なレビューが主なので、実務観点からどう着地させるかみたいな部分を考慮するとか。
⇒営業が何を考えて動いているかとか、提案書で欠かしてはいけないポイントとか、契約書の見るべきポイントとか、身に付きました。(現在、ほぼすべての契約書レビューをしていますが、好きではない仕事です)

医療ソリューション研究開発

某大学病院との共同研究は医療現場の実態がわかって興味深かったです(表立って話せないようなことも)。医療の世界は経済合理性だけに委ねてはいけないと思います。
⇒ときどき医療分野を攻めよう的な話が出るのですが、その難しさとか分かります。

BPR、BPO導入支援コンサルティング

いわゆる、バックオフィス(総務・人事・経理)をアウトソーシングするための支援です。ここで各業務フローの洗い出しと工数分析、効果の評価を実施。最近はDX推進と名前を変えて流行ってきていますね。
⇒まさしく今管掌しているバックオフィスの業務設計にここで得た知識が活きています。

某ファームのITシステム更改支援

PMOとして、RFP書いて、ベンダー選定して、要件定義を行って、設計書レビュー、テスト、移行計画立案とフォロー的なことを1年がかりで実施。
⇒某ファームの業務が今の仕事に関連するものだったのでどんな背景があってそんなこと言っているのかなど理解できます。

まとめ

振り返ってみれば、あまり一貫性もなく、いろいろと経験が積み上がっていたという感じです。ただし、個々の仕事にどう向き合うかで自分の栄養になるかどうかは変わってくると思っています。
もし今の仕事が不本意なものだったとしても、ただ何となく受け身で仕事をこなしているだけではもったいない。
他人のために頑張っていると思うと馬鹿らしくなります。そうではなく、自分のために仕事を頑張りましょう。本当にどこで何が役に立つか分からないのが人生ですから。
とにかく今目前の仕事に集中してきちんとやり遂げることを続けていけばきっと明るい未来が待っていると思う次第です。

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