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君の未来のための優先順位

令和6年8月17日

皆様お元気ですか?
暑いです。
体が溶けてしまう。
体がついていきません。

さめざめ、
今年の6月はとても忙しくてですね。
本業で外部講師を4件受けました。
ありがたい限りですが、資料準備から事前調整から本業の隙間を縫っての準備関係が大変でしたのよ。

それでも、会場で学生さんに会って想いを伝えられたってのはとても嬉しいことで。
そこにさめざめを使っていただけたってのは本当にありがたいことでございます。





で、

僕の講義ってのは、90分の講義時間があれば60分くらいで講義を終わらせて残りを質問コーナーにするんですよ。
しかも、「質問コーナーで誰も手を挙げないから早めの終わらせます」ってのは一切しないで、どんどん質問を促して時間いっぱいまで意見交換をします。
そこで学生さんから出る質問ってのは看護や福祉という専門的な話だけではなく、「キャリア」や「生き方」にもつながる質問も多いです。

今回は6月の外部講師で出た質問へのさめざめの回答と、さめざめの想いを書ければなと。

こうやって自分の発言を振り返るのは良い内省です。
やっていこう。
いくぞ。


生きるための優先順位を間違えるな

こんな質問がありました。

「私、卒業後は公務員になりたいんです。でも、趣味の吹奏楽もやりたくて。働き始めたら社会人の吹奏楽サークルに入ろうと思います。仕事と趣味の両立って可能でしょうか?入社してすぐは趣味にかける時間がないと思うので趣味はもっと年を取ってからやるべきでしょうか?」

社会福祉士養成のゼミにて

この質問をいただきまして、ちょっと悲しくなってしまってですね。
新卒の時のさめざめも同じように考えていたなと思うんです。

「まずは仕事ができるようになろう」
「仕事ができて、お金も入ってきて余裕ができたらやりたいことをやろう」

社会人の皆様、
実際はいかがでしたか?
さめざめは残業も多かったし帰ってからは看護師としての勉強も多く、先輩に叱られてしんどい気持ちを全て酒にぶつけていたように思います。

人生を良くするような豊かな趣味への投資に時間と余裕をかけることができなかったと思います。
身体的にも精神的にも余裕がなくてしんどい限りでございました。

いや、これさめざめだけか?
さめざめの能力が足りないからなのか…?

新卒というフレッシュな部分をどんより過ごしてしまった僕にはそこまで趣味にかける時間がありませんでした。

でもさ、
今の自分が昔の自分に言うならば、
「予定をブロッキングしろよ」と言えるかなと思います。


きっと挫折するよ

僕たち看護職は看護師の国家試験を合格して働くことができるようになります。
なので、看護学校の命題は「国家試験合格」だったりします。

しかも、看護学校では実習の中で採血をすることができない。
手術の機械出しができない。
7対1看護を実習ですることもできない。

学生という範囲では実技を学べるレベルに限界があります。

つまり、「働き始めてから学ぶことが圧倒的に多い」んです。
職場として即戦力が欲しい気持ちもある。
しかし、実際に働く前に学べることには限界があり、実技を学べていない。

そんなレベルで社会に出て、看護の社会常識というものを学びながら実技を叩き込まれていく。

そんなんさ。

挫折する可能性しか無いのよ。

さめざめはそりゃあ新卒の病棟看護師で挫折しまして、もはや看護師はできないと考えてしまいました。
生死に関わるレベルの小タスク。
手順が抜けると清潔部分を確保できなくなるような看護手技。
独特なパワーバランスを持つ女性社会。
そういうものと戦い続けて飼いならすような能力がさめざめには圧倒的に足りませんでした。

めちゃくちゃ合う人もいるんだろう。
看護師適性がめちゃくちゃある人もいるさ。
ぼくには保健師適性があったってだけで。

僕は看護師を辞めて保健師という仕事を始めて、
それで何とか生き残ることができました。
保健師という仕事に適性があったのと、僕が感じるストレスの少なさでやってこれました。




置かれた場所で咲きなさい

たくさんの挫折を経験すると思います。

その中で、自分が何をできるのかを考えていかなきゃいけない。
お金を稼ぐ、社会に貢献する、組織の中で上手くやる。
大変な知識が必要になります。

そこでさ、どうやって行くかって

学ばなきゃいけないのよ。

キャリアの話になりますが、今の時代は「辞める」というハードルがとても下がった時代です。
「仕事を辞める」という選択肢が取れることを念頭に置いたうえで、「仕事を続ける」という選択肢を取っていきます。
そして、
「仕事を続ける」ためにはその仕事を学んでいかなくてはいけない。

辞めることもできますが、続けることもできる。
その選択肢を持つ中で、
「仕事を続ける」ことへの努力は大変なものがあります。

それでも、
人生が100年あるかもしれない時代に生まれて、
自分が死ぬときにどういう風に生きていればいいかなってのを考えて、
それを成すために「自分は辞めた方がいいのか続けた方がいいのか」を選ぶのは「自分」です。

自分の人生の責任を自分で負うことが必要なんです。

だからこそ、
「続ける」には「学ばなくてはいけない」
この「学ぶ」というのは仕事だけではなく人生について学ばなきゃいけない。

学ぶことを続けていくことが「置かれた場所で咲く」ということなんじゃないかと思います。



大事にすべきこと

で、
新卒は挫折するかもしれない。
学ばなきゃいけない。

しんどいじゃないですか。

だからこそ、
「自分の好きなことを大事にする」んですよ。

「私、卒業後は公務員になりたいんです。でも、趣味の吹奏楽もやりたくて。働き始めたら社会人の吹奏楽サークルに入ろうと思います。仕事と趣味の両立って可能でしょうか?入社してすぐは趣味にかける時間がないと思うので趣味はもっと年を取ってからやるべきでしょうか?」

社会福祉士養成のゼミにて

この質問への僕の答えは

「優先順位が違う。趣味を続けないといずれ趣味ができなくなってしまう。仕事は生活するために大事なのであって、生きるために必要のなのは趣味だ。趣味の時間を確保して、趣味を続けられるように仕事の仕方を学んでいけ。」

です。

仕事に価値を見出していく作業をしながら、仕事にやりがいを見つけてもいいんです。
そうしたら仕事が趣味になって、人生を良くするものになるかもしれません。

ただ、
仕事に価値を見出せない時、大切にしていた趣味まで奪われたら「生きる」が保てません。

ぜひ、
「生きる」を大事にしてください。

「生きる」ための選択をしていってください。

頼みます。
さめざめからのお願いです。







学生の皆さんには未来がたくさんあるんですよ。
未来の選択肢がたくさんあるのに、一気にそれを狭めようとする。
それはもったいないよ。

自分を大事に。
未来を大事に。

生きてくれ。

WANIMA「シグナル~18Fes~」


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