直せる整体師は癒しが上手い
世の中の治療系整体師の中には癒しを軽視する人が少なくありません。「優しくなでておいたら癒しになるでしょ」としか考えていない人も結構いるようです。しかし実際はそんなことはないのです。癒しを軽視すると思わぬ苦しみに陥りますよ、という話です。
そもそも癒しとは何か
そもそも「癒し系」「癒し音楽」「癒しサロン」などなど癒しに関連する言葉は色々ありますが、では実際のところ「癒し」とはどういうものでしょうか。具体的にどういうことを言うのでしょうか。
「癒し」、それは「心身を和(やわ)らげること」だと私は考えます。
癒しは何を「和らげる」のか
癒しを行う時、その対象となるのは疲れや苦しみや痛みであることが多いです。「からだの疲れを癒す」や「心の痛みを癒す」というように言いますよね。「心身の疲れ、痛み、苦しみを和(やわ)らげる」こと、それを癒しと考えてよいと思います。
治療系整体師の盲点
特に治療系整体師に多いのですが、癒しを軽視する風潮があるようです。
「俺たちはすごい手技で腰痛や膝痛を解消するけど、癒しはただ優しくなでてればいいんだろ」と。そこまではっきりと言う人も少ないと思いますが、そういう気持ちを持っている治療系整体師は意外に多く、私はそこに大きな勘違いと落とし穴を感じています。
プライドだけ高くて技術が頭打ちの治療系整体師の共通点とは
「腰痛?おれに任せとけ。ばっちり直したる!」と自信に満ちた整体師、あなたの周りにいませんか。結構多いと思います。
でも実際にぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアでそういう整体師に施術してもらっても、「うーん、ちょっとスッとしたけどやっぱりまだ痛いなあ」という事も多いと思います。
そういう整体師には共通した特徴があります。それは「施術が荒い」ということです。あるいは逆に「施術がうわべだけ」ということもあります。とにかくガガガッと患部を動かして強く揉んで、という施術をしている治療系の結果は出にくいものです。
逆に腫れ物に触るように、あるいはマニュアル通りに表面をサーッと流しているような施術も大きな効果はでません。
このような治療系施術をしている整体師が多いのが現実だと思います。そういう整体師の人たちに私が言いたいのは「癒しをもっと研究しないとこの先伸びませんよ」ということです。
癒し系整体の深い世界
癒し系の整体とは、単に弱い力で表面をサーッとなでるだけではありません。もっと奥深いものです。
この記事の冒頭で「癒しとは痛みや苦しみを和(やわ)らげること」と書きました。この「和」という字には「和(わ)する」つまり一つになるという意味があります。
整体を通して和する。これはどういうことかと言えば、相手の状態をしっかりと感じ取るという事です。相手のからだのことを自分のからだのように感じようとするということです。自分の手が相手のからだに触れた時、その触れられた場所がどんな感覚をもつか、我がことのように手に取るように感じることです。そういう訓練をすることが癒し系整体の醍醐味なのです。
手前味噌な話ですが、私の経営する<わごいち>の語源は「和合一致」、これは相手のことを自分のことのように感じ一致させよう、という意味です。わたしの造語ですが、バリバリの治療系と知られているわごいちの根本には「和すること」つまり癒しがあるのです。
【まとめ】癒しと治療に境界なし
わごいちの、三宅の整体には「和」が常に働いています。つまり直しと共に癒しが働いているのです。だから異常を感じ取れるし、原因を特定できるし、的確にそれを解消できるのです。結果として皆さんが驚くような「すごい治療効果」が得られているのです。
今、治療系整体をしている人たち、これから治療系整体に挑もうとしている人たちには「癒し」の重要性を知ってもらえたらと思います。
また同時に今癒し系整体をしているセラピストの人たちも、きっとここまで深く考えたことはないと思いますから(まだまだめくるめく深い話はありますが)、今一度自分の仕事の素晴らしさを再確認し、ここに書いたことを意識して癒しの修行を進めてもらえたらと思います。
癒しと治療に境界はありません。覚えておいてください。
三宅弘晃
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