Stand by Me

全然言葉に出来る気も自信もないが、ここ数日で自分に起こった"不安"の話をしよう。

自分は今無性に夕暮れの山道を散歩したい。それに自由を感じるから。何でもいい。何でもいいけれど自由になりたい。

自由になるというのは強要されないということだったり、明日の予定がないということだったりする。今から自分の好きなようにどんな予定も入れられるということだ。

でもそうはならない。生きていたら自分の食い扶持は稼がなきゃならないし、仕事に行くそれだけでなくそのための準備もある。仕事は誰でも一度は嫌だなと思うかもしれないが、自分は飛び抜けて労働嫌いだ。社会や地域の役に立つことを生き甲斐とは思えないし、なぜ短い人生を労働なんかに捧げなくちゃならないんだとさえ思う。

自分にとって労働は、「よく分からないもの」だ。自分にはよく分からないものがわんさかある。馬鹿だからだし、勉強してこなかったからだ。この中でも労働がかなり上位のよく分からないもので、なぜプライベートな時間を削って自分以外のための活動をしなければらないんだろうと思う。自分にとって人生は自分の持ち物で、労働の時間は自分の持ち物を知らない誰かに奪われた気になる。知らない人のせいで自分の大切な時間が消えた気になる。

仕事に生き甲斐を見出す生き方や、好きなことを仕事にしてるから自己研鑽の時間だしつらくないという話も聞いたことがある。自分のため(力)にもなるからやっているんだと。自分もそうなれればいいけれど、今やっているバイトや1つ前の仕事もとてもそうは思えなかった。仕事の時間に楽しみを見出だすことは出来ないし、やっている間は損をしているとさえ思う。人生の時間は出来るだけ趣味や、精神的な穏やかさの追求に使いたい。

社会における仕事の重要性や、生きていくために必要なことであるという認識は出来ているつもりだ。1人1人が社会の歯車、お金がないと生きてはいけない。それでもどうしても労働を受け入れることが出来ない。出来る出来ないなら今のところ出来ているけれど、仕事をしているとき自分は萎縮して恐れていてのびのび出来なくてつらい。趣味を仕事に出来るほど磨きはかかっていないから、好きなことを仕事にして自信をもってのびのび〜とはいかない。折角趣味に近しい分野の学校に行っていたんだから、もっともっと学べばよかった。将来のことより今を優先してしまうせいで、貴重な時間を有意義に使い尽くすことが出来なかった。

とまあ、このようなことをずっと考えていて「いいことがない」とか「もう無理だ」とかをTwitterに呟き散らしていた。本当にそんなことが出来るなら、仙人や魔女になってこの世とは隔絶した空気感で生きたい。精神性を大事にしたいし、豊かな時間を過ごすことを考えたい。きっと人々はこんな惨めな考えに囚われないままで、豊かな時間を過ごせている。

仕事をしていたら精神や時間を大切に出来ない！なんてことは本当はない。でも自分の性格がその事実を疑わせ、不可能にしてくる。人が10分で出来ることに30分は余裕がないと安心できない。時間の使い方が贅沢すぎる、現代社会に向いてないんじゃないか。人々は真摯に穏やかな暮らしをしているが、おれにあれは出来ないんじゃないか。

みんないつ漫画読んだり映画見たりご飯作ったりしてるんだ。「1日が仕事だけで終わってしまうんじゃないか」「あくせく働いても働き損で使われるだけ使われて死んでいくんじゃないか」と不安に思う。働いている人に聞いたらそれが普通だよ！と言われた。でもあなたも漫画読んだりアニメ見たり買い物行ったりしてるじゃないですか。いつ行ってるんですか？こちとら15時からの出勤でも8時に起きて11時には準備完了で自宅待機してないといてもたってもいられないですよ。飯には1時間、歯磨きには15分、もうどうすればいいか分かりませんよ。

この不安は親に話してもあまりうまく伝わらない。「やってれば慣れるから！」と言われるが慣れる慣れないではないんだよな。作業には慣れても労働へのこの気持ちを割りきれないまま死んだら悲しい。嫌なことをずっと続けてそれだけで終わった人生ってことだから。何をどういえばこの気持ちが解消されて何をどうすれば精神と時間を大切に出来るのか分からない。おれはおれに与えられた全ての時間を自分の納得のいく使い方がしたい。労働は納得がいかない。もったいない気がする。納得のいく仕事を見つけられたらいいのかもしれない。

不安を書き綴ればどこまでも続けられるからここまでにする。どこに頼って誰に聞いてもらったらこの悶々とした気持ちに整理をつける手伝いをしてもらえるのか知りたい。