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すべての出発点は

「とにかく目の前のことを全力で取り組みなさい」

よく師匠も師匠の師匠も(ややこしいですね笑)上記のようにおっしゃいます。

最初は経営者が従業員を動かしたいだけのポジショントークかと思っていたけど、最近「嫌われる勇気」という本を読んで腹落ちした。

「嫌われる勇気」はアルフレッドアドラーという哲学者が提唱した心理学についての本。哲学者と若者の対話形式で話が構成されており、アドラー心理学がとてもわかりやすく学べる一冊で、最近は通勤時にオーディブルでこれを毎日聴くようにしている。

その中で、登山をする時に「頂上に行くこと」を目的とするか「登山をすること」を目的とするかという話があった。

「頂上に行くこと」を目的としてしまう人は、頂上に行くことができなかった時に、それは道半ばとなってしまう。

でも、「登山をすること」が目的の人は頂上に行くことがすべてではない。家を出てから道に迷うことも、トラブルなども含めてすべてが登山で、その刹那の連続の末に頂上に辿り着いている。

人生は一本の線ではなく、点の連続だ。
その刹那を踊り続けた先に、もうこんなところまで辿りついたのかということになる。

世界的なバイオリニストも、プロ野球選手も、何十億と稼いでいる経営者だって、その刹那を全力で生きている。

人の行為の中でもっとも愚かな行為は「今を全力で生きないことだ」嫌われる勇気での哲学者はこのようにまとめている。

過去を後悔することがあるかもしれない
未来を憂うこともあるかもしれない

それでも今という刹那に強烈なスポットライトを当てて懸命に生きていくべきなのだ。

ここまで紆余曲折してきたけれど、師匠の言葉の意味を理解したとき、ようやく出発点に立てたような気がする。

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