タイ旅行記特別編~詐欺被害と野宿の危機~
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ホテル宿泊予約蒸発
2024年4月13日、私はソンクラン(旧正月)真っ只中のバンコク都内で、ホテルにチェックインしようとしていた。
去年転職して以来ほぼ毎月来ていてすっかり慣れきったはずのタイだが、ここで問題発生である。
ホテルにチェックインを試みるのだが、フロントのおばちゃんが予約が確認できないという。
パスポートや予約確認メールを見せてもダメ、サイトにアクセスしようとするが、ログインできず、web上の予約確認書にもアクセスできない。
思い当たる節はあった。
およそ1か月前、パヤータイ駅付近でいつも泊まっているホテルが安い代わりに少々ボロイので、少しグレードの高いホテルを探していた。
そこで、Googleマップのホテル検索機能で、他のサイトに比べかなり格安で予約できるサイトを発見した。
今思えば、日本語対応でなかったり、なぜかUSD決済となっていたり、予約確認メールが来るもののweb上で予約確認ができない、そもそもホテル宿泊予約でなく不動産購入のようなサイト名など、怪しい点がいくつかあった。
その疑惑通り、こうして今、予約したはずのホテルで予約が確認できないのだ。
おそらくこれは詐欺で、少なくともこのホテルは予約できていないのは確実と判断した。
やむなく、予約サイトの連絡フォームを開き、予約していたホテルにチェックインできなかったため返金を依頼する旨を送信した。フォーム受付メールが特に届かなかったため、サイトへの不信感が確実なものとなった。
フロントのおばさんによると、残念ながらソンクランで旅行者が多く空室もないため、いずれにしてもこのホテルに泊まるのは断念せざるを得なかった。
※後日(4/22)再び予約サイトへのアクセスを試みたところ、リンク切れとなっていた。残念ながら、9700円の宿泊代金を返金することなく、サイトごと蒸発したようだ。
ホテル到達不可能
当初予約していたはずのホテルへのチェックインを諦めるにしても、今夜の宿泊地を確保しなくてはならない。
そもそもさっさと荷物を置いてソンクランで遊びたいので、チェックインごときでモタついている場合ではない。
当然ながらタイで最も宿泊地がない期間なので、多くのホテルが満室となっていた。そんな中、なんとかパヤータイ駅周辺のホテルを予約することができた。
今度こそホテルにチェックインすべく、Googleマップ上の位置に向かった。
Googleマップやtrip.comの地図表示によると、そのホテルは道路沿いでなく周囲を建物に囲まれていた。しかし、周囲の建物はどこもかしこも入口が閉鎖されている。地図上隣接していて入ることができる建物が一つだけあったが、受付の人にこのホテルはここですかと聞いても首をかしげており、心当たりがないようだ。
というわけで今度は、予約したホテルに到達できないという問題が発生した。
もしかしてこのホテルは存在しないホテルなのか?
それとも、地図が間違えているのか?
それなら、一体どこにあるのか?
周囲の建物を何度行き来しても、他に入れそうな余地はない。
キャンセルしようにも、キャンセル料16000円が100%かかってしまう。
ただでさえ9700円を諦めたというのに、さらに16000円を諦めろというのか?
完全に、手詰まりである。
ホテル位置表示が不正
キャンセルしようとしたが思いとどまり、Googleマップでもう一度宿泊先のホテル名を検索した。
すると、検索結果がもう1件あることに気づいた。位置は異なるものの、同じ名前で、住所表記が同じだ。どうやら、Googleマップ上で位置表示の正しいデータと誤ったデータが両方存在しており、Trip.comでは誤ったデータが表示されていたようだ。
最寄り駅も隣の戦勝記念塔駅で、徒歩10分かかった。住所にもあるランナム通りを歩くと、確かに同じ名前の看板を発見することができた。
だが、出入り口から私道を少し歩いた先にある建物はどう見てもホテルではない。1階のピロティ・プール・集会室で地元民が集まって会話したり遊んだりしており、地元民が住むアパートだ。
またしても場所が違うのか?もう勘弁してくれ……。
呆れながらアパートを出て再び看板を確認するが、どう見ても予約したのと同じ名前だ。Googleマップでも、この他に該当しそうな建物はない。
いや、もう引き下がることはできない。
再びアパートのピロティに近づくと、集まった住人のうち1人のおばさんが、「(ホテル名)をご利用ですか?」と話しかけてきた。
どうやら、ようやく正しい場所にたどり着いたようだ。
ホテルチェックイン困難
おばさんは、予約したサイトを聞いてきたので、Trip.comと答えた。
しかし、ここではTrip.com経由での予約は対応していないという。
また、Trip.comの予約確認書を見せたが、住所は合っているが、写真はここではないと言う。
おばさんはオーナーにLINEして、私の名前で予約があるか確認してくれた。
電話でオーナーと話す際、「マイチャイ!」(日本語で「いいえ」)と何回も言っているので、嫌な予感しかしない。
もう厄介案件はいい加減にしてくれ!!!という感じである。
この人たちに罪はないが、予約していたホテルにチェックインするだけの簡単なことが、どうしてこんなにも難しいのか?
出張に伴う宿泊なのに、このままチェックインできなくて野宿しなければならないとしたら、もはや始末書案件であろう。
そして、遂におばさんは電話を切った。
Expedia経由で、私の名前で予約があったという。
どうやら、Trip.comで予約したのでTrip.com経由と思いきや、実際にはTrip.comからさらにExpediaを経由して予約されていたようだ。
目まぐるしく現実が二転三転してもはや何が現実かわからなくなっていた私は、私が今夜このアパートの一室で寝ることができるかをおばさんに再確認した。
もう細かいことはどうでもいい。
タイで野宿するのか、それとも鍵のついた部屋で夜を明かすことができるか?
宿を求めて三千里歩き回った私には、もはやそれしか頭になかった。
おばさんの答えは、YESであった。
人生史上、最も長い時間を要したホテルへのチェックインが、ようやく終わったのだ。
お兄さんにスーツケースを持ってもらい、念願の入室を果たした。
やはり、普通のマンションのような建物の一室だ。
キッチン、リビング、ダイニング、そして寝室2部屋の2LDKである。
なぜか、バス・トイレも2つあった。
やれやれである。
この2時間弱で立て続けに起こった現実が遅々として飲み込めないのだが、今はそんなことを考えている場合ではない。
バカヤロー。とっととソンクランに行かせてくれ。
人生で初めてソンクランの水かけ祭りに参加するため、荷物をスマホと財布とパスポートと部屋の鍵だけにして、急ぎ足で民泊を出た。
編集後記
実は、海外旅行でトラブルに遭ったこと自体は、これが初めてではない。
2023年7月、私はタイで財布を盗まれ、現金6万円を失い、クレカを40万円以上不正利用されたのだ。
その件といい今回といい、別に海外やタイ固有のトラブルというわけでもなく、日本で遭遇する可能性もなくはないだろう。
したがって、もう海外なんてタイなんて行かない、というつもりはないし、今後もほぼ毎月来るだろう。
今回の教訓は以下だ。
・ホテルを予約する際は、Trip.comやExpediaなど「よく知られた」「ちゃんとした」事業者を利用する
・地図や住所の表示がおかしい場合があるので、Googleマップでよく調べ裏取りをしてから予約する
・スムーズなチェックインのため、予約確認のページやメールをすぐに見せられるようにしておく
以上のことを心がけて、今後も海外旅行を楽しもう。
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