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よぶ最適化論第19回「JR運賃」

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予告編

本日は、主に大都市圏でJR線を利用する際に、運賃を節約する方法を紹介します。

まず前提として、クレジットカードと連携できる交通系ICカードを持つべきである、という点は言うまでもないでしょう。
例えばモバイルICOCAでは、スマホ上でクレカからチャージすることができ、スマホ自体がICカードになり、利用実績に応じて、WESTERポイントが付与されますので、通常よりも実質安く乗車することができます。
筆者はJR西日本管内に在住のためあまり詳しくないですが、Suicaにも同様の機能があると思います。

ここまで読んで、なんだそのくらい知ってるさ、と読者は思うでしょう。
ここで終わったらこの記事は面白くありません。

そうです、もっと節約する方法があるのです。
これから紹介する方法を使うことで、1回の乗車あたり数十円~数百円の運賃を節約することができます。(ちなみに金券ショップではありません)

以降は有料記事とさせていいただきます。

本編

JR運賃計算の原則と途中下車制度

今回の節約術で重要なのは、そもそものJRの運賃計算方法を知ることです。

まず基本ルールとして、JR運賃は、幹線運賃と地方交通線運賃が存在し、この2タイプと距離に応じて運賃が決定されます。その際、距離が長くなればなるほど、運賃の伸び率は緩やかになります。ちなみにJR北海道・四国・九州では、運賃計算比率そのものが本州三社と異なります。

したがって、JRの運賃は、できるだけ長い区間乗車すればするほどコスパが良い、というのが原則となります。

目的地が複数ある場合は、発駅と最終目的駅が片道距離100km以上であれば、1枚のきっぷを発券し、途中下車制度を利用するとよいでしょう。

例えば、東京スタートで、名古屋で下車し、最終目的駅が大阪のときは、乗車券を東京→大阪で発券し、名古屋で途中下車する方が、東京→名古屋、名古屋→大阪で別々に発券するよりも安くなります(特急券は乗車区間別に発券する必要があります)。

JR運賃計算の例外

いま「原則」と言いましたが、JRの運賃計算は単純なものではなく、いくつもの特例があります。

その中でも特に、以下の4つの特例が今回の節約術に直結するものです。

①特定都区市内
②電車特定区間
③東京山手線内・大阪環状線内
④特定区間運賃

1つずつ説明します。

①特定都区市内:(例)東京都内、大阪・名古屋・京都・福岡市内など
片道で距離が200km以上で、特定の「市内」の駅を発駅·着駅とする場合、その中心駅での発着と同一の運賃となる。切符上で「○○市内」という表示になり、市内のどの駅でも追加精算なしで利用できる。

②電車特定区間:(例)京都~西明石、大阪~奈良・和歌山など
特定の線区について、運賃計算比率が通常の幹線運賃よりも割安となる。
似た概念の大都市近郊区間とは別。
③東京山手線内・大阪環状線内
この2路線については、運賃計算比率が電車特定区間よりもさらに割安となる。

④特定区間運賃:(例)京都~神戸、京都~大阪、大阪~神戸など
競合私鉄対策などのため、特定の発駅·着駅に対して割安な特定運賃が個別に設定される。電車特定区間と名前が似ているが、別物。

上記①②③④の適用区間・適用境界となる駅を通過する際、その駅で一旦改札を出るか、ネット予約などで切符を分割して発券すると、運賃が安くなる場合があります。

分割する具体的な対象駅の例を紹介します。
まず①の対象駅の例は、単純に特定都区市内の末端の駅が挙げられます。②③④の対象駅の例は以下です。
東京近郊:東京・品川・渋谷・新宿・池袋・上野・横浜・八王子・西船橋
大阪近郊:京都・大阪・神戸・西明石・宝塚・奈良・天王寺・和歌山
名古屋近郊:名古屋・金山・岐阜・岡崎

JR旅客営業規則を勉強し、特定都区市内・電車特定区間・特定区間運賃を始めとする特例を覚えることで、数十円~数百円の運賃を節約できます。

※今回紹介した以外にも、多数の特例が存在しますので、節約可否や節約金額は経由駅や経由路線によります。駅や区間、距離によっては、分割しないほうが安いケースもあるので注意してください。また、旅客営業規則や運賃は消費税引き上げやホームドア整備などの社会情勢などにより変更される場合があるので、JR公式サイト等で最新の情報を確認してください。

JR運賃節約の最終兵器

とはいえ、複雑な特例が多数あり、アップデートされることもあるJR旅客営業規則を全て覚えきるのは現実的ではない、という人もいるでしょう。
そんなあなたのために、JRの運賃を節約するための最終兵器となるサイトを紹介します。

このサイトでは、少しややこしいですが、発駅・経由路線・着駅をすべて入力すると、運賃が最も安くなる乗車券の発券方法を自動提案してくれます。その際、今回の記事で紹介していない特例を含め、複雑なJR運賃のルールを全て考慮してくれます。最大分割数を選択したり、乗車券分割したくない駅を複数選択したりといったカスタマイズをしての実行もできます。

乗車券分割プログラムを実行することで、JR運賃の節約方法を効率よく把握できるでしょう。







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