見出し画像

【推しの子 第123話】ルビーの瞳の星が変わった理由について考察

バチクソ忙しくて更新できませんでした〜

はいどうも、お久しぶりです。

推しの子第123話ご覧になりましたか?まだ見ていない方はブログ閉じてください!

個人的に第123話を一言で表すなら、推しの子屈指の感動シーンでした。

今回はざっくりあらすじを解説した上で、ルビーの瞳の星の変化について考察していきます。

第123話のあらすじ

の前に、121話あたりから振り返ってみましょう。

15年の嘘という映画撮影の主演がルビーに決まりました。B小町の絶対的センター星野アイを演じるわけですが、女優としては実力不足と鏑木Pから評価されていました。その背景にはアイとルビーの幼少期の違いがありました。母親に愛されていないとわかっていたアイと、実際には見捨てられていたのにも関わらず母親に愛されていると信じ続けてきたルビー(さりな)。その違いゆえにアイを演じ切ることができなかったようです。

そんなルビーがふと前世の実家「天童寺家」の前を立ち寄ったところ、前世では見たことのない笑顔を見せる母親の姿がありました。前世では自分の病気のせいで塞ぎ込んでいた母親の姿しか見てきませんでしたが、あんなに笑っている母親を見て、自分のことなんか愛していなかったという残酷な現実を目の当たりにします。そして「自分は不幸しか運ばない」、「お母さんもママもせんせも皆不幸になる」と泣き崩れてしまいました。

そこにアクアが駆け寄ります。泣いて過呼吸になっているルビーを助けますが、ルビーは払いのけます。そんな塞ぎ込んでいるルビーにアクアは前世の思い出を話します。病室でアイのことを目を輝かせながら話すさりなのことなど話し、転生して18年目にしてはじめて自分がゴローであることを明かしました。

するとルビーはアクアに泣きながら抱きつきます。22年ぶりの再会に感情を爆発させます。そして、今までのアイドル活動はゴローに再会するため、そしてアイとゴローの復讐を果たすために必死でやってきたこと、自分が嫌いな嘘をたくさん吐いてきて苦しかったことなどをアクアに吐露しました。そして、「そんな私でもいいの?」とアクアに尋ねました。それに対してアクアは、「俺は君を推すって言っただろ」、「病室でまっすぐ夢を見てた君はアイよりずっと眩しかった」と答えます。するとルビーの左の瞳に白く眩しく輝く星が出現します。

第122話〜第123話の間にルビーの瞳の星は大きく変化しました。第79話後半〜第122話までは両目に黒い星が描かれていましたが、最新話で第2話〜第79話前半と同様の左目のみ白い星の描写となりました。何があったのでしょう。

黒い星が消え、白い星が出現した理由

・瞳の星の意味

以前、僕のブログで瞳に描かれた星の意味について考察したことがありました。瞳の星は、宝石の光学効果を表していると考えられます。そして、この星も白と黒の2色が存在します。

僕はこの2色の違いについて白は表舞台での輝き、黒は復讐や殺意などの象徴と考えています。第96話で「人を騙す目」と描写されています。今後この重要な伏線が明確に回収される時が来るでしょう。

・なぜルビーは黒い星が出現したか

宮崎でMV撮影していた頃まで遡ります。ここでルビーは前世の恩人ゴローの白骨化した遺体を見つけます。第79話で、ルビーは謎の少女によってゴローを殺した犯人がアイを殺した犯人と同一であることを知ります。ルビーは自分の大切な人を二人も殺しておきながらのうのうと生きている犯人に心底憎しみを募らせ、復讐を決意します。するとルビーの左の瞳から白い星が消え、代わりに黒い星が両目に現れます。このようにしてルビーは闇堕ちしていきました。

・再び白い星に変化した理由

闇堕ちしたルビーは復讐のために芸能界を上り詰めます。アイを彷彿とさせるほど、いや全盛期のアイすら凌ぐほどの勢いがありました。アイの幻影を追いかけ、アイのように嘘を重ねどんどん知名度を上げていきました。全てはアイとゴローの2人を殺した犯人への復讐のために。

それはルビーにとってとても辛いことでした。復讐のことを考える度に昔のトラウマが蘇り、嘘をつく度に自分が描いていたアイドルの姿から遠ざかり、どんどん自分を苦しめる結果となりました。そんなある日、部屋でひとり泣いているルビーに救いの手を差し出したのはアクアでした。そして、アクアは自分が20年以上前にさりなと病室を共にしたゴローであることを明かます。

ゴローと再会できたことでルビーの瞳からは黒い星が消え、再び左目に白い星が出現しました。

・瞳の星の変化の深い意味

さて、単にルビーがゴローと再会できたから白い星が現れたと考えるのは短絡的すぎますよね。そこまでの経緯もひっくるめて第123話は感動的でした。

当時、アクアとルビーの関係は険悪なものでした。有馬かなのスキャンダルを隠すためにアイのスキャンダルを利用したアクアにルビーは激昂。二人は家族から単なる仕事仲間のような関係になっていました。

第122話はそんな兄弟関係が最悪な時にアクアがルビーに助けを差し伸べるところから始まります。普通、自分の家族を裏切るようなことをした人の助けなど借りたいとは思いません。ルビーも最初はアクアの助けを突っぱねました。でも、「これは星野アクアとしての頼みじゃない」、「俺の頼みを聞いてくれ、さりなちゃん」と言って復讐をやめてほしいと説得しました。そして最後に、「俺は君を推すと言っただろう」、「病室でまっすぐ夢を見てた君はアイよりずっと眩しかった」と言いました。この時にルビーの瞳の星が変化したわけなんです。

アイの名誉を傷つけるような裏切り者と思っていた人物が、前世で誰よりも自分のことを支えてくれた人であることを知ったからこそ、そしてその人からの心からのお願いが「復讐のことは考えないでくれ」というものだったからこそ、ルビーは復讐心を捨てて再びまっすぐ純粋に輝いたわけなのです。

まとめると、ゴローとさりなが22年ぶりに再会できたから復讐心が消えたわけではなく、22年前にず〜っと自分のことを献身的に支えてくれた人からの心からのお願いだったからこそ、復讐を宿すのをやめたわけでした。

余談ですが、この話の絵は横槍メンゴ先生が描いていて、脚本は赤坂アカ先生が書いているものと思われます。かなり赤坂先生は人間の本質的な部分をリアルに描いているなと思いました。ルビーが復讐を宿す経緯も捨てた経緯もかなりリアルに丁寧に描かれていました。だからこそ、僕はこのシーンがとても深く刺さりました。

まとめ

第123話は作中でもとても重要な話となりました。第79話からルビーがずっと抱いていた復讐が消えた衝撃的な展開でした。アクアの助けでルビーは復讐という呪縛から解放されて、またまっすぐ光り輝くことができるようになりました。

ネット上でもルビーは、推しの子の登場人物で一番報われないキャラと言われていましたが、とうとうルビーにも光が当たるようになりましたね。(って感じてるのが僕だけならすみません…)

というわけで今回は結果的に考察というより感想文をまとめてしまいました。123話で注目したいのは、ルビーの瞳の星だけでなく、16歳になったら結婚を真面目に考えてやるというゴローとさりなの約束について明確に言及されたことです。推しの子の3人目のヒロイン登場でどんな展開になるか気になります。この点も次回以降じっくり考察したいと思います。

この記事が面白いと思った方はぜひ、下記の記事を読んで僕をサポートしてください。黒川あかねの死亡フラグに関する記事は300円、アイの名前の由来に関する記事は150円で読めます。サポートいただいた分は全額ブログ記事作成のために用いたいと思います。ご協力に感謝いたします。


✨✨!!おすすめ記事!!✨✨

いいなと思ったら応援しよう!