よあけのばん

わたしたち『よあけのばん』は、世にも小さな音楽劇団です。公演に合わせて演目を作成しています。noteでは一度きりの公演のシナリオを公開しています。よあけのばんは【語りと歌】あまさき倫公里と【ギターと歌】Nonsugarで構成されています。

よあけのばん

わたしたち『よあけのばん』は、世にも小さな音楽劇団です。公演に合わせて演目を作成しています。noteでは一度きりの公演のシナリオを公開しています。よあけのばんは【語りと歌】あまさき倫公里と【ギターと歌】Nonsugarで構成されています。

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    • 世にも小さな音楽劇団の脚本

      よあけのばん公演シナリオのまとめ

    • 劇団よあけのばん

      ゲストのミュージシャンを呼んで公演を行いました。初回のゲストは、重田拓成/ヨヲコヲヨ/山中ジョンジョン(ダイバーキリン)。

    • 3部作「宝物の樹」

      2019年9月14日、15日に行われた、展示&ライブイベント「まどぎわ」中島尚志展にて行われた公演の脚本のまとめです。3部作の3作目は、音源「泣き虫ウェザー」(当時、入場者特典だったもの)を付けた有料コンテンツとなっています。

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    よあけのばんの楽しみ方

      • おやすみなさい、眠り姫

        姫がこの世に生を受けた時、12 人の魔女が集まり、贈り物を授けました。 ひとりは沢山の富を、ひとりは限りのない美を、ひとりは高く積まれた徳を...。王様もお妃様も、 またとない晴れの日に大層喜びましたが、11 人目の魔女が贈り物を手渡した時、 城の外では雷鳴が轟き、見る見るうちに暗雲が立ち込めました。分厚く重なる紫色の雲からは、 恐ろしい顔の女が舞い降りてきます。 「王よ、妃よ、何故私をこの宴に呼ばずにいたのじゃ。」 なんとこの女はこの街の 13 人目の魔女。祝福の宴に呼ばれ

        • 小瓶を売る女(再演)

          あるところに老夫婦が暮らしていました。 いつもふたりで仲睦まじく過ごしていましたが、時間の経過には勝てず、少しずつ少しずつ、おばあさんの様子が変わってゆきました。 最初は小さな物事の物忘れ程度でしたが、次第にそれは酷くなり、いつしか手に持ったものがなんなのかすらわからなくなりました。 おじいさんはちぐはぐなおばあさんの会話に毎日毎日優しく付き合っていましたが、ついにおばあさんの一言で限界が訪れます。 「あなたは、誰かしら?」 哀しくなったおじいさんは棚の奥から小瓶を取り出し、

          • 注文の多い料理店?(岡山再演)

             二人の若い紳士が、すっかりニッポンの若者のかたちをして、とても便利なスマアトホンを持って岡山大学の近くの、木の葉の一つも落ちていない道を、こんなことを云いながら、あるいて帰っておりました。 「ぜんたい、ここらの町はけしからんね。客引きの一人も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、飯を喰いたいもんだなあ。」 「焼きたての鶏肉と冷えたビールなんぞを、ごくごくと喉に流しもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。さらに生演奏の音楽なんぞがあれば、くるくるまわって、家に帰っ

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          • 3部作「宝物の樹」
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            クジラの夢を見るか?

            https://youtu.be/Hly9avaLuT4 アーカイブ動画(ヤマネヒロシゲchにて公開中) 演目【クジラの夢を見るか?】 例えば、それは“宗教”に似ている。 心が弱く、悲しみや虚無感を抱えたニンゲンたちは、どうにか救ってもらおうと神や仏や太陽・宇宙、八百万・様々な物に願い・祈った。 クジラもまた、その一つだ。 →日没オレンジ (新聞の一面には「オリンピック反対運動加速」「オンライン詐欺容疑者逮捕」の文字と共に「クジラの夢を見るか」と書かれていた。当番組

            カタチのおはなし

            ─カタチ。見たり触れたりしてとらえることができる、物の姿・格好。物体の外形。 きょうのお話は、見えるカタチが無い男の子と、カタチを探す女の子の不思議な物語です。 ふたりは運命の恋人同士です。だから簡単に出会うことができました。 どんな風に出会ったのでしょう? それはこんな風に彼の歌声を辿って、彼女はこっそり家を出ました。 →Over the moon  辿り着いたのは、月の青白い光が照らす公園です。  広場の真ん中にある街灯が、彼の影を長く伸ばして映し出していました。  

            2021.4.30 よあけのばん記念公演

            よあけのばんでは、お互いの誕生日などに演目を書き下ろすという風習(?)があります。過去、あまさき倫公里に向けてNonsugarが書き下ろした演目には【ハンニバル】【TWENTY SEVEN CLUB】【君に決めた】があります。 今回は、あまさき倫公里(28歳)の誕生日の為に書き下ろされたNonsugar単独公演で、演目名を伏せた状態で行われました。Nonsugarから手渡されるキーワード(ピン球)を元に、よあけのばん公式ホームページより隠しページを見つけ演目を進めていくとい

            赤い靴

            第一回公演 3/28 at かつおの遊び場(アーカイブ動画) https://twitcasting.tv/catooobar/movie/674632846(1時間30分ごろからよあけのばんの公演がはじまります。) 第二回公演 4/10 at 中之島Love Central 演目【赤い靴】 ―赤い靴 履いてた 女の子 異人さんに 連れられて行っちゃった― 本日の演目である『赤い靴』。『赤い靴』と聞いて日本の皆さんが思い浮かべるのは、この曲ではないでしょうか。こちらは

            2XX1年 GO TO ミステリーツアー

            ─時は、2XX1年。 非営利法人 よあけのばんはミステリーツアーの企画を打った。 ターゲットの客層は“人間”。参加費は1500円と破格だ。 開催日程は1月17日 日曜日の晩。参加者たちが足を運びやすいよう、30分間の旅に設定されている。 ミステリーツアーの名目通り、目的地は秘密。「あなた自身の事を考えましょう!」というキャッチコピーに胸を打たれた者が十数名名乗りを上げた。─ 皆さま、まずはこちらをご覧ください! こちらが『夕暮れ町』! 夕暮れの綺麗な時間帯…退勤

            小瓶を売る女

            アーカイブ動画 https://twitcasting.tv/catooobar/movie/653795299 (1時間04分ごろからよあけのばんの公演がはじまります。) 演目【小瓶を売る女】 あるところに老夫婦が暮らしていました。 いつもふたりで仲睦まじく過ごしていましたが、時間の経過には勝てず、少しずつ少しずつ、おばあさんの様子が変わってゆきました。 最初は小さな物事の物忘れ程度でしたが、次第にそれは酷くなり、いつしか手に持ったものがなんなのかすらわからなくなりまし

            ヘンゼルとグレーテル

            ある森に、木こりとその家族が暮らしていました。木こりであるお父さんと、お兄さんのヘンゼル、 妹のグレーテル、そして再婚した継母の 4 人です。 家は貧しく、毎日の食べるものにも困っていました。そんなある夜、お父さんと継母は、こっそり 話をしています。どうやら、口減らしの為に幼い兄妹を森に捨てようという計画のようです。 その二人の会話をこっそり聞いていたヘンゼルは、あわててグレーテルに言いました。 『グレーテル、なるべくたくさんの光る石を集めてくるんだ!だれにも見つかっちゃいけ

            ラインシネマ

            8月3日、月曜日。 ライブハウスから、イベントタイトルが『ラインシネマ』に決まったと連絡がありました。ついで「惜しまれつつも閉店してしまった地元の映画館の名前だ」と聞かされたわたしたちは、そこで『無くなった映画館・ラインシネマ』を知りました。 さて、わたしたちには「おやすみなさい。」というタイトルの曲があります。この曲は、亡くなったものに捧ぐ曲として作られたので、「きっと今回の演目“ラインシネマ”にはこの曲が入るんだろうね。」と話しをしました。 その言葉通り、今作では当

            8月32日

            ぼくだけじゃなくて、だいたいの人が考えることだと思うけど、夏休みは短すぎる。 その割に宿題は多いし、忌々しきお母さんに家のお手伝いもどんどん任される。 おまけにお金持ちの家じゃないと海にも連れてってもらえないし、行ったところで、ビデオゲームも漫画雑誌も無いおばあちゃん家だ。 だから絵日記が全然埋まらない。8月の最初からなんにも書いてない。 先生は『毎日楽しいことを書きましょう』って言ってたけど、そんなに毎日毎日楽しいことなんてないし、なんにもしない日だってある。 ラジオ体操

            ぼうぼうと風の吹くところで死んではいけない

            チャプター1【今まさに自害しようとしている少女】 「ぼうぼうと風の吹くところで死んではいけない」と教えてくれた先生の名前も忘れてしまったから、何も気にせずこの世を去れるわ。 →日没オレンジ チャプター2【友達を亡くしてしまった少年】 崖から飛び降りて死んでしまったから 彼の顔は無くなってしまったんだ 葬儀にはたくさんの人が来たけど 誰も彼の顔を見ることはできなかった 一枚ぽっちの便箋を残して 彼は独りでいってしまった 僕が君の顔の代わりをするよ だからこっちへ戻

            注文の多い料理店?

             二人の若い紳士が、すっかりニッポンの若者のかたちをして、とても便利なスマアトホンを持って環状線の寺田町駅の近くの、木の葉の一つも落ちていない道を、こんなことを云いながら、あるいて帰っておりました。 「ぜんたい、ここらの町はけしからんね。客引きの一人も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、飯を喰いたいもんだなあ。」 「焼きたての鶏肉と冷えたビールなんぞを、ごくごくと喉に流しもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。さらに生演奏の音楽なんぞがあれば、くるくるまわって、

            ぼくらのひみつきち

            空間 絵描きdai 演出 よあけのばん わたしたちの町には一本の川が流れていて、、、と始めてみたけれど、桃が流れてくるわけでも、河童が住んでいるわけでも死体が隠されているわけでもない、よくある川です。河原で花火をしたり、河原で星を数えたりできて、始まりも終わりもない、ただただ、感情も風景も流れて行く、川。ありふれた日々変わりゆく景色ですが、そこには大事な記憶があって、今日もあなたは描き続けているのでしょうか。 →描きかけの世界 「眠たくなった」とあなたが言って、「子守唄