おやすみなさい、眠り姫
姫がこの世に生を受けた時、12 人の魔女が集まり、贈り物を授けました。 ひとりは沢山の富を、ひとりは限りのない美を、ひとりは高く積まれた徳を...。王様もお妃様も、 またとない晴れの日に大層喜びましたが、11 人目の魔女が贈り物を手渡した時、 城の外では雷鳴が轟き、見る見るうちに暗雲が立ち込めました。分厚く重なる紫色の雲からは、 恐ろしい顔の女が舞い降りてきます。
「王よ、妃よ、何故私をこの宴に呼ばずにいたのじゃ。」
なんとこの女はこの街の 13 人目の魔女。祝福の宴に呼ばれ