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記憶のスコップ Instagram

1ヶ月くらい前からInstagramを初めてちょくちょく投稿をしています。


2年くらい前までは少し写真を上げていたのですが、なんだか面倒になってすっかりROM専のアカウントになっていました。

『また、はじめてみようかな。』

そう思ったのは春が近づいて来てなんだかウキウキしたのと、川内倫子さんの写真展に行って写真欲を掻き立てられたこと。


川内さんの写真は複数枚の写真で構成されていることがあって、それらは共通する質感や構図で切り取られた時間と空間の隔たりを超えるのです。

私はその川内さんの手法をまねて投稿をしてみることにしました。いわば写真の連想ゲームのようなものをやろうと思ったのです。


記念すべき最初の一枚は、くも。
これは逗子海岸で空を見上げて撮った写真です、たぶん。カメラはOLYMPUSのPEN-EE3。ハーフカメラです。日付は4年前。

そして釣られて来たのはこの写真。
2年前の鎌倉で撮った夏の一枚。
青空と雲からイメージで繋がる写真。

そんなふうに次々と、適当な日付からカメラロールを無作為にスクロールして共通項を持つ写真を探して行きます。




そうしていると思いがけず良い写真に出会ったり、忘れていたことを思い出したり……。
ホイホイとあんなこんなが掘り起こされてきます。

ふと気がついたことがあります。
それは私はずいぶんと選択的に写真を見ていたし、見せられていた、ということです。

どういうことかというと、カメラロールを見返す際に、"お気に入り"した写真や作成したアルバム中にある写真しか見なくなっていたということです。


私のスマホには約3万枚近い写真が保存されてます。多い人はきっともっともっとたくさんあるのでしょうね。

その中で"お気に入り"した写真は6000枚弱。4/5の"その他の写真"はカメラロールの中で眠っていたことになります。

Instagramはそんな眠れる写真たちに触れるキッカケをくれました。

次はどんな写真にしようかな。
カメラロールを、思い出を、ホイッホイッと掘り返す、まるでスコップのように。

写真の連想ゲーム。最近はこの新しい体験が、ちょっとした思い出の旅路になって、日常にささやかな彩りを添えてくれています。

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