夜明けの光が見えてきた〜コロナワクチンへの思い〜
ちょうど一年前の今頃。新型コロナウイルス感染拡大により、第一回目の緊急事態宣言が発令され、私は休校・休園中の子供達と一緒に家に閉じこもっていました。
そうした生活それ自体よりも、ずっと精神的にこたえたのが、母のいる特養が面会禁止になり、それまでほぼ毎週欠かさず会いに通っていた母のところに行くことができなくなったことでした。母は認知症がすでに重度になっており、あと何年命が残されているのか分かりません。そんな母とのかけがえのない時間を奪われたのは、私にとってとてもつらいことでした。
そして何よりも怖かったのが、母のいる施設にコロナウイルスが持ち込まれ、クラスターが発生してしまうことです。当時すでに世界中で病院や介護施設での痛ましいクラスターが多発しており、日本でも同様のニュースが流れ始めていました。特に一年前はマスクやアルコール類が枯渇して手に入らず、母のいる特養でも職員は布マスク、消毒は次亜塩素酸水でまかなっているような状況だったため、一たびクラスターが発生すれば悲惨な結果になるのは目に見えていました。
現在チャリティーのためnote上に公開しているオリジナル曲「夜明けの前に」は、そんな時に生まれた曲です。一番の歌詞には、会えない母への想いと、どうか無事でいてほしいという切実な祈りが込められています。二番の歌詞には、こんな状況の中にも何か新しいものが生まれてくる可能性があるかもしれない、それを信じて夜明けが来るのを待ちたい、という思いを込めました。また、当時すでにウイルスに対する考え方の違いや、社会的立場の違いによって、あちこちで分断が起きつつありましたので、「手をつなぎ合い〜」という言葉に「皆で連帯してこのコロナ禍を乗り越えていこう」というメッセージも込めました。
「夜明けの前に」作詞作曲:Marron
1.こんな日が来るなんて 誰が想像しただろう
会いたい人に会うこと それさえ許されない
失って初めて 気づいた大切なこと
あなたといる時間が かけがえのないものだった
いつかまた会える日が くるだろうか
その日まで生きていてほしい
あなたの一番好きな 花を買っていくから
時が経つのも忘れ 語り合おう
お気に入りのメロディーを 何度でも歌おう
手を握り合うぬくもりを また感じたい
2.昏いトンネルの中 照らす灯りさえない
いつからここにいるのか 分からなくなってしまった
当たり前の日々には もう戻れない気がする
大切な誰かを 失うかもしれない
それでも私たちは 歩き続ける
果てしない暗闇を超えて
新しい扉の向こう 風の音が聞こえる
まだ見ぬ色で描かれた世界を
見に行こう 扉を開けて 光を浴びよう
手をつなぎ合いその日まで 生き延びよう
https://note.com/yo_ssy/n/neb1b472923fc (チャリティー用音源サイト)
https://youtu.be/efXeMB7aJtM (動画サイト)
そして今、ようやく遠くに夜明けの光が見えてきました。ワクチンです。ついに明日、うちの母もファイザーのワクチンの第一回目を打てることになりました。
もちろん、ワクチンを打ったからといってすぐに安心できるわけではなく、二回目を打って二週間経つまでは油断はできませんが…それでもここまでの一年間を思うと、万感の思いが胸に迫ります。そう遠くない将来、母と再び会える日が来るでしょう。もう一年以上触れていない母の手を握ったり、再び母の好きな歌を歌いかけたりすることも、できるようになるかもしれません。
母がワクチンでコロナから守られるのは、ワクチンの研究開発や治験、交渉、運搬、接種などに関わった全ての人達のおかげです。
そして、母をこれまで懸命に守ってくださった、施設の職員さん達のおかげです。
心からの感謝を込めて、ありがとう。
このワクチンが、必要な全ての人達に早く届きますように。
♪コロナ禍で会えない母を想って作ったオリジナル曲を、医療介護現場に寄付するチャリティーのため、音声記事(300円)にて販売しています。温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。
https://note.com/yo_ssy/n/neb1b472923fc
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寄付先:日本財団
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/2020corona/donation
かながわコロナ医療・福祉等応援基金
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