そばヘッダ

食日記08:今日の昼は立ち食い蕎麦に決まりっ!

お蕎麦が年々好きになってきておりまして
どのくらいかというと、若い頃は

ラーメン > うどん > 蕎麦

みたいな優先順位だったんですが
ここんとこは

ラーメン ≧ 蕎麦 ≧ うどん

くらいに変わりました。
それと同様に

洋食より和食、スープより出汁、ケーキより大福

といった選択をすることが多くなってもいます。

「今年もスタバのさくらメニューなう」
より断然、
「よい塩梅の葉で巻かれた桜餅」
の方がテンション上がります。

嗜好の変化というか老化ですかね(笑)。
いや、日本人のDNAの成せる業だな、これは。


そんなこんなで今回は蕎麦。
しかも立ち食い蕎麦のお話。

店で粉を挽いて蕎麦を打ち
つゆは本枯節の出汁と代々秘伝のかえしで。
板わさで一杯、天ぷらで二杯。
お銚子が空いたら「もり」を手繰る……

みてぇな江戸前の過ごし方が
蕎麦っ喰いの本道ってのは存じておりやすが
それにはまず時間がね、必要じゃありやせんか、旦那。
しかもいい蕎麦屋は早仕舞ってのが常でござんす。

なぜか蕎麦のことを話そうとすると
江戸っ子口調になっちゃうわけですが(笑)
上に書いたような蕎麦の食い方は
ちょっとばかし忙しく頑張った後の
ご褒美的なニュアンスが強いです。
ぼくの場合。

てなわけで仕事の合間にパパッと、
あるいは飲んだ後のシメ的なパターンが多いぼくにとっては
蕎麦はもっぱら立ち食いになる、と。

バカにしたもんでもないですよ。
いまどきの立ち食い。
うまいですもん。

ちゃんとしてるとこは、ですけど。

まずは王道中の王道の「天玉そば」。

東京ではもっともメジャーといえる

名代 富士そば。

パッと入ってサッと食ってスッと帰る、が
24時間できるありがたい富士そば。

夜更けに富士そばの看板見つけるとなんかホッとしませんか。
(↑関東民あるある!?)

40年以上愛され続けているお店ですが
実は常にバージョンアップしているそうで
初期は普通のチェーン店同様セントラルキッチンから
各種材料が送られていたんでしょうが
現在では

・つゆは各店舗で仕込む
・天ぷらは店内で揚げる
・配送ながら蕎麦は生そば

となってるんだとか。
確かに学生時代に食費節約のため行ってた頃と比べると
いまの方が断然うまい。

あと、立ち食いそば店にカテゴライズされてはいますが
実はほとんどの店に椅子があるんですね。

うまくていろいろ助かる安定の一軒であります。

お次はこちら。

つぼみ家@四谷三丁目

立ち食い蕎麦屋の天ぷらにもいろいろありますが
個人的には都内最強クラスではないかと。

大型チェーン以外では最近そういう店も増えましたが
ここんちは注文が入ってから天ぷらを揚げてくれます
おそらく厨房のおばちゃんの腕前のおかげでしょうが
タネの火の通り具合や衣の揚がり加減のバランスがなかなか。

天丼じゃなくて天ざるだと別の楽しみが。

そば・うどん用のワサビに生姜、辛子やゴマ、
天つゆに丼タレ、ソースや抹茶塩やカレー塩などなど
豊富に用意されたツールでカスタムできるんです。

蕎麦の方はというと
最近よく見かける押し出し式の製麺機を使用。
好き嫌いはあるかと思うけど
ツルっとモチっとした食感は楽しいし、
なによりも蕎麦粉の風味が保たれてるのでは、と。

「かけ」よりも「もり」に合うタイプだと思います。
スマホ写真でもわかるツヤがすごいっすね。

その他こまかい推せるポイントを列挙。

・ご自由に、の漬物用に小皿をくれる
・冷え冷えのビール
・ここも座って食える
・店自体が広いので立ち食い特有の「ちょっとすいません」がない
・当然のように24時間営業
・おばちゃんの客あしらいにマニュアル感がない

店側の頑張りが素直に評価につながる
とってもよい一軒です。


ラストは変わり種のようでいて
実は直球のお店。

そばよし@三越前

今回の3軒では唯一の椅子なし店。
狭い店内でサラリーマンが肩を寄せながら立って食う、
誰もが思い浮かべる立ち食い蕎麦店。

肩を寄せる、は比喩ではない。
ここはとにかくいつでも混んでいるのだ。

この小さな立ち食い蕎麦店、
実は鰹節の問屋さんがやっている。

蕎麦そのものは正直いうとちょっと弱い。

が!
かつお香るつゆは専門店ならでは。
つゆ多め、なんてオーダーもできるくらい人気、
ってのがうかがえる。

でもって!
ここでは蕎麦に加えてライスを頼むべし
お稲荷さんでもおにぎりでも
ミニ天丼でもカレーもなく「ライス」。

なぜならばっ!!!

写真を見れば一目瞭然ですが
削り節を作る際に出る大量の鰹節の粉末を
テーブルにサービスで置いてくれてます。

これで作る「おかかごはん」が蕎麦のお供として最高。

基本のごはん+おかか+醤油がもちろん多数派ながら、
そこへ生タマゴを投入しTKGする者、
そばつゆが染みてフニャってきたかき揚げを混ぜる者、
そばつゆをかけてかつお茶漬けみたくする者……

ちなみにぼくはおかかごはんにカレー用の福神漬け、
(写真参照)ってのが定番です。

とまぁみんな思い思いに堪能できるおかかごはん。

ワシワシとかっ込んだごはんを
そばつゆでグイッと喉の奥へ流し込む。

そののちに鼻から抜けるかつおの香り。

これを味わうためにみんな並んでるんですね。

あ、かき揚げは玉ねぎのカットが大き目
辛めのつゆと対照的な甘さでオススメ。


以上、
気軽で嬉しいお蕎麦屋さん3選。

皆様のお昼選びの参考にでもなりましたら幸いでございます。


#メシ #そば #立ち食い蕎麦 #1人メシ



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