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食日記07:玉子に抱かれて…

黄色くて丸くてツヤツヤな玉子の黄身。

周りにあるのは固まった白身でもいいし
てゅるんっとした生の白身でもいい。

とにかくこれがのるだけでたいがいの料理は旨く見えるし
実際のところ食えば間違いなく旨い。

濃厚な旨味を持つ黄身はもちろん、
淡白でいて他の食材の旨さを優しく引き立てる白身。

玉子ってやつはどんな料理にも合うマルチプレーヤー。

玉子の見た目と実力の伴いっぷりは計り知れない。
さらに不当とも言えるほど安いってのがエライ。

速球から変化球までどれも一級品にして
メジャーリーグで赫赫たる成績を残し
20億のオファーがあったにもかかわらず
4億で古巣・広島に帰ってきた黒田のようにありがたい存在。
(野球マニアの方の異論は大いに認めます・汗)

とにかく玉子がすごいということを
何かに例えてみたくって。
すいません(笑)。

主従逆転ハンバーグと玉子!?

ご覧くださいませ、この見事なコンビネーション。

玉子が先かハンバーグが先か、
とでも言いたくなるくらいの美しきツーショット。

ぼくなんかは極端なことを言えば
目玉焼きがトッピングできない店ではハンバーグを注文しない、
というほどの玉子ジャンキーであります。

いい肉だけを使ってます、中はほとんど真っ赤ですが
鉄板の端にある熱いとこでお好みの焼き加減に御調整ください、
的なハンバーグもおいしいんですが
目玉焼きがよく似合うのは
やや固めに焼かれ、チャコール香がほんのりするヤツ

肉のクセや炭の香ばしさを半熟の玉子が
とてつもなくまろやかに包み込む瞬間の幸せは
先発・中継ぎ・抑えの采配ががビシっと決まった試合のようです。

写真はそういうハンバーグを食わすために
肉食のメジャー、USAはサンフランシスコから
チャコールグリルを取り寄せてハンバーグを焼いてるお店
ハミングバーズヒル@恵比寿

野球の話はもういいですね(笑)。

目ん玉、じゃなくて麺玉ね

さぁ、エンジンがかかってまいりました!

玉子をうまく食うなら麺と一緒に、
これ、僕に限らず玉子好きの共通点ではないかと。

写真は最近流行りのまぜそば。
ぼくが行った日の出らーめん@田町では
「ガッツ麺DX」というそうです。
810円なり。

専用の極太麺とからむのはエビや野菜の風味の効いたタレ。
トッピングされた3スクープは
左から香味脂・肉味噌・チャーシューマヨ。
それらをぐっちょんぐっちょんに混ぜて
ズビズビっと、ワシワシっといく、
鼻息も荒く男らしくすすりまくる、と。

あっちに行ったりこっちに行ったりしそうな
もうどうしようもなく濃いメンバーを玉子ちゃんが
「みんな仲良くしようね」と呼び止めてくれております。

てかすっげー旨いんですけど
玉子ないと濃くて食えない、個人的に(笑)。


ニューウエーブ蕎麦に必須の玉子

東京のビジネス街、虎ノ門には
関東の蕎麦ファン(の一部)を熱狂させる立ち食い店
「港屋」ってのがありまして。

普通の蕎麦屋の「もり」の3倍はあろうかという量の
太くて黒くてギシギシいう歯応えの蕎麦には
吉野家の「並」のこれまた3倍くらいの量の甘辛のお肉と
海苔・ネギ・ゴマ(各、鷲掴みの量)がトッピング。
それをラー油の入ったかえしの強い(お醤油味の濃~い)
つゆで食うことを売りにしています。

いろんなとこがこれでもかとトゥーマッチなので
ぼくの中では蕎麦界の二郎と位置付けてたりします(笑)。

蕎麦界の新風として名を成し、
近頃では港屋フォロワーなる店も急増中。
気になる方は「港屋」でググっていただくとして
ここの蕎麦つゆはとにかく味が濃い。

しかし!

テーブルには何個でも取ることのできる生玉子が常備。
これをつゆに落としてズルズル。
オススメの食い方は玉子をかき混ぜずに
蕎麦と一緒にでゅるるんっとすする。

もちろんそれだとあっという間に玉子がなくなるので
途中で追加、です。

あまりに旨いので家でも再現。
夏のお昼の定番と化しております。

家でやるときは市販のつゆに追い鰹。
玉子で薄まる分を想定して強めに。
ラー油はマストですからねっ。

これだけで無限に蕎麦が食えてしまって
食欲のなくなる季節にもかかわらず困ってしまいます(笑)。

邪道!? 焼きそばに生玉子っ???

大分県といえば麦焼酎の一大産地。
いいちこに二階堂に兼八、あと閻魔。

その閻魔の故郷でもある日田市は
名物焼きそばでも知られているんだとか。

そのへんを全く知らずに入った焼きそば専門店が
かぶきち@歌舞伎町

細身の麺はかなり強めにカリっと焼かれ
具にはたっぷりの細切り豚肉とモヤシ。

そ・し・て

ど真ん中にぽとっと落とされた生玉子っ!

日田焼きそばには生玉子はなくてはならない
ド定番のトッピングなんだそうです。

カリっとした歯ごたえの麺が甘辛ソースをまとった
具だくさんの焼きそばは
でゅるんでゅるんの生玉子がからまると
まったく別次元の心地よい口当たりに。
合間に訪れるモヤシのシャキシャキがナイスアクセント。

もはやそれは愉悦や口悦と呼んでもいいほどの
甘辛カリシャキでゅるるんパラダイスなのであります。
(↑意味不明ですか? ですよね。でもそうとしか)

ここも港屋に負けず生玉子お替わり放題っ。

たっぷり玉子をからめた焼きそばを
あろうことか白飯に乗っける剛の者もおる、
と伝え聞いております。
あな恐ろしや……(笑)。


あぁ玉子。
うぅ玉子。

どこまでぼくをとろとろにすれば気が済むのか。
本当に。

脳の奥の方が白身のようにとろけてきたので
今日はこの辺にさせていただきとう存じます。

機会があれば混ぜた方の玉子
(オムレツとかスクランブルとか江戸前の玉子焼きとか)
についても書きたいと思っております。

しかし書いててもお腹すくね、玉子の話は(笑)。
長々とおつき合いありがとうございます。


#飯テロ #玉子 #卵 #焼きそば #蕎麦 #ハンバーグ

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