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決断

■2023年(両親81歳)

12/30
父 入院2日目 続き(7)

(姉への手紙 続き)

わたしとしては、もしも特養に移ってたとえ今より医療行為が手厚くなろうと、月2回とかしか会えなくて、その間チューブつけられた父さんがずっとベッドで一人じっとしているというのは考えられない。

それなら、娘たちも含めて家族がいつでもすぐに会いに行ける別荘で、母さんもいるし、皆で、多少死期が早まろうと皆で見届けたいなと思う。

しかし、頭では分かっているつもりだが、決断するのは本当に辛い!!」

年末に父の予期せぬ入院、肺ガンも見つかり… という重大事項が次々に勃発し、ただならぬ緊張感を覚え、これは急いで姉と話し合わねばと焦って筆を執った気がする。

家に帰れば娘たちのお世話でとてもゆっくり書く暇などないと、思わずスーパーのイートインスペースに立ち寄ってしまった。

普段、遠方にいる姉には両親について深刻なことを伝えても困るだけだと思い、あまり込み入ったことは話題にしないようにしていたが、この時ばかりはそうもいかないと、腹をくくってしたためた。

さすがに自分一人で決めらることではないと。

手紙を書きながら、近くの特養に電話して面会制限の聞き込みをしたのを思い出す。

確か2施設に電話した気がする。

1件目…面会は月2回までで子供はNG。時間も数十分まで。

2件目…アクリル板越しの面会で事前予約制。時間制限あり。子供は小学生以上OK。

未だにこんなに厳しい制約があることに、改めて驚いた。

別荘の誰でも自由に出入りできる点は、やはりかなりのメリットだと感じる。


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