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ニッパーの威力

■2023年(両親81歳)

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単身で訪問 居室にて 午前中

父の恐竜の爪は依然改善されておらず、そのまま爪も伸び放題だったので、もう自分で何とかしようと、薬局でニッパーなるものを購入していた。

「爪切りで切れない固い爪も切れる」とのコピーに惹かれ、選んでみたもの。

こんなものがあるのかと驚く。
ニッパーなんて初めて購入した。

これを早速使ってみようと父の靴下を脱がすと、左足親指のところにある痛風のコブがボコッと大きく腫れ上がって赤くなっている!

古傷で昔からあるコブだが、今までこんなに膨れてはなかったと思い、驚く。

本人はもちろん気付いておらず、特に痛みは感じないようだ。

そして、気づけばここ最近父の手足がパンパンにむくんでいる気がする。

心配になる。

恐竜の爪は相変わらず伸び切っている。

恐る恐るニッパーを恐竜の爪に挟んでグリップを握ってみる。

すると、硬くて分厚い爪も、グググッと握れてスルッと切れる! これは良い!

こんな分厚くても切れるなんて! 

初めての感覚に驚く。

ニッパーで父の両足の爪を整えた後、母に「お母さん、お父さんの靴下履かせてあげて!」とお願いする。

母、ゆっくりと、そしてとても真剣に履かせようと頑張ってくれる。

しかし、父は何をされているのか分からず、足を引っ込めたりしてなかなかうまく履かせられない。

やっと履けたと思ったら父がまた脱いでしまったりと、靴下を履くのも一苦労だったが、二人のやりとりは微笑ましい光景だった。

母はいつもより表情明るく、覇気がある感じ。

私の洋服を見て「かわいいね」と言ってくれたりと、よくしゃべってくれて嬉しくなる。

メマンチン減量の効果なのか!?

帰り際、別荘に父の痛風のコブと手足のむくみが心配な旨を伝える。

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