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寝入る直前の奇行

■2022年(両親80歳)

12/15 
メンタルクリニック往診にて、母の抑肝散を増量するとのこと。

食べ物への執着が増していること、そわそわと落ち着きがないことなどから増やすとのこと。
父のように、イライラ怒るようなことはないそう。
せっかくメマンチンを減量してもらっていた矢先だったので、がっかりする。

12/16 
三女と訪問

母の冬用ズボンを3着買って持って行く。

久々にアルバムを見ながら談笑。
「我ながらかわいい」と、母、少し覇気が出てきたような!

父もアルバムを見て穏やかに談笑していたのだが、後半またベッドに腰掛けてウトウトしてしまう。
この時、寝入る直前の父のけいれんのような光景を目撃し、衝撃!!

父の両手がプルプルとけいれんし出す。

「お父さん、大丈夫?」と声をかけると、「大丈夫じゃないよ、もう」と言いながら、どんどん幻視が強くなる。

「みんなに騙されてさ。」
「はい、これ貸してやろう」
「この頃デンリシ(?)はまだ全然使えないんか?」

目をつぶったまま、ぶつぶつと訳の分からないことをつぶやきながら両手をを動かし、何かをつかもうとする仕草をする。途中、あくびもする。

やがて、声をかけても返事をせず、そのまま寝入ってしまう。
身体が左右に揺れて倒れそうになるので危なく、何とか横になってもらう。

寝入る直前の不思議な現象。

手がけいれんしているのを見た時には一瞬驚く。
あれ? これってもしかしてやばい!? と、スタッフさん呼ぼうかと思っちゃったほど
だったが、つい父の奇行に見入ってしまった。

父がけいれんするというのは別荘からもたまに聞いていたが、間近で目撃するのはこの日が初めだった。

寝入る直前、一体父の脳内、体内では何が起こっているのか…。

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